レンタル彼氏 目黒くん

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そしてさっきから話に出ている「阿部ちゃん」というのは、ふっかさんと同期つまりおれの先輩にあたる阿部亮平くんのこと。
初めて会ったときに一目惚れした。
しかも性格は優しくて、頭がよくて、爽やか。
まさに俺の理想そのものやねん。
信頼してるふっかさんにだけは、このこと話してるんよね。

「ほれ」

ピコピコとスマホをいじっていたふっかさんが、不意に画面を見せてきた。
そこには…

「恋人代行サービス…レンタル彼氏…？」

「ん。お前これでちょっと練習しとけ」

「えー！？なんでそうなるん！？」

「だってさ〜、お前そんな毎日悶々としてたらいつか爆発するべ？
　話聞いてるこっちも大変だし〜。うわ、イケメンいっぱいいる！」

え、イケメンおるん？
ちゃう！何くいついてんねん、おれ！


「いやさ、まじで１回くらい試してみたら？男とのデートってどんな感じかわかんねーしさ、いつかのための予行練習と思って。お金払って客の立場なら割り切って楽しめんじゃね？」


確かに一理あるな・・・

だからちゃうって！！


「もー！なにアホなこと言ってるん！ほら仕事戻るで！」

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