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「はや、もう返したん」
『返しました。〆ようかと思ったけど
カルビ食べたくなりました！！』
「食欲旺盛やな。頼も」
やっぱりその笑顔を見ると
一瞬で悩みがどこかに吹っ飛ぶ。
キラキラと揺れる左腕につけた
ブレスレットが可愛くて、お肉も美味しくて。
楽しくて ただ幸せだった。
◇
『リリーさん
今日は本当にありがとうございました！
もしかしてプレゼント
急遽買ってくれたんですか？』
マンションの前まで送ってくれたリリーさんは
寒いのか少し鼻先が赤くなっている。
「…そこ聞く？恥ずいで」
『聞かん方が良かったですか？』
「いや、別にいいけど。…準備しとったよ」
『え！ありがとうございます。嬉しい』
準備してくれていたということは
当日私の誕生日を思い出したわけではない
ということで。
「送り狼したいところやけど、
今日はちゃんと帰るな。好きやで、A」
『まーたそういうこと言う！
...私もリリーさん好きですよ。
ありがとうございました。おやすみなさい』
もう軽口すら心地がいい。
リリーさんの頬が赤いのは寒空のせいか。
「俺の送り狼せんっていう努力が無駄になるから
あんまり言わんで欲しいけど...もっと聞きたい」
『何をですか？』
「…好きってもう一回言うてくれん？
それで、色々頑張れる気がする」
『色々...？』
「...俺のこと すき？」
いきなりどうしたんだろう、リリーさん。
身を切るような風に吹かれながら首を傾げる。
『なんか恥ずかしいですけど...
好きに決まってるじゃないですか。
いくらクリスマス誕生日と1人で寂しいからって
嫌いな人と一緒にいるくらいだったら
1人の方がマシですよ』
「...よかった。今はそれでいいや」
『どうしたんですか？』
珍しく真面目なトーンに、また首を傾げる。
「俺は、ほんまに好きやから」
リリーさんのそんないつもの軽口に
胸がドキドキとしてしまった。
『なんですかこの告白合戦。
私も好きって言うてるでしょー！』
つい静かな夜にそぐわない大きな声が出た。
「ふは。...おやすみ。
今日は寝る前 俺のこと考える？」
『はい。楽しかった今日を考えて
幸せな気持ちで眠りにつけます』
「それならよかった」
その日の夜
本当にリリーさんのことを考えた。
リリーさんと過ごした福岡の夜も
こんな満ち足りた気持ちだったな、と
幸せな気持ちだけが残った。
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オリ - 初めまして。こちら読ませていただきました、とてもキュンキュンします！あと少し質問なのですが、度々出てくるインスタのイラスト、あれどう作ったんですか？やってみたいと思ったので教えて欲しいです！ (2021年9月18日 16時) (
レス) id: 5ca285a959 (このIDを非表示/違反報告)
hico(プロフ) - ユキさん» コメントありがとうございます！楽しんで読んでいただけてとても嬉しいです。これからも更新頑張りますので、引き続きよろしくお願いいたしますm(_ _)m (2021年6月17日 18時) (レス) id: febdff73d6 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 更新ありがとうございます。読むページごとに、それぞれとうまくいって欲しい！という気持ちに。今はリリーさん推しです。これからも楽しみにしています。 (2021年6月17日 17時) (レス) id: 66d7a7b3ae (このIDを非表示/違反報告)
hico(プロフ) - ユーリさん» コメントありがとうございます！読んでいただけて嬉しいです。これからも更新頑張りますので、ぜひまた読みにきていただけると嬉しいです(*´-`) (2021年6月6日 21時) (レス) id: febdff73d6 (このIDを非表示/違反報告)
ユーリ(プロフ) - いつも楽しみに読ませて頂いてます！ゆずるさんといい感じになっていますが、他のお二人とも今後何かありそうで、とにかく楽しみな4角関係です！これからも楽しみにしてます！！ (2021年6月6日 1時) (レス) id: a667278346 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hico | 作成日時：2021年5月19日 22時
