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私はどうやら本当に余計な気を回したらしい。
『本当に失礼しました』
「余計な気使わんでええからな。一切」
『圧がすごい…。わかりました、ほんまに！』
下手に女性を紹介したり気を回すのは
三上さんの一件でかなり詰められ、懲りた。
もう二度と同じ過ちは繰り返さないと誓う。
「何の話すか？」
私が注いだ赤ワインを口に含み、
うま、と嬉しそうに小さく呟いた後
こちらの話に興味が湧いたのか
リリーさんが会話に参加する。
「Aに女の子紹介されたんやけど、そん時の話」
「へぇ。可愛い子っすか？」
「…俺は、タイプちゃうけど」
一瞬何かを考えたようなゆずるさんの言葉。
俺は、というフレーズに含みを感じる。
「リリーは好きかもしれんな。紹介しよか？」
ゆずるさんが好きで誘っているのに
その人から別の男の人を紹介されるって
かなりしんどいことだと思う。
という意思を込めて批判的な目で見ると、
苦笑いだけが返ってきた。
「紹介はいいっす。
もうそういうのいらんようなったんで」
「え？どうしたん。珍しい」
リリーさんに出来た本命の存在を
知らなかったらしい。
そのことによほど驚いたのか
両目を見開いたままフリーズするゆずるさん。
「俺ももう落ち着きたいんすよ」
「彼女出来たん？」
「まだ彼女じゃないんすけど、」
「狙っとんのや。珍しいな。手こずってるん？」
「まあ絶対彼女にするんでいいっす。今は」
「えらい強気やん。で、どこの子なん？」
「仕事関係です」
「え？誰？」
仕事関係と知り、面識のある人だと踏んだらしい。
ゆずるさんはさっきまでよりも前のめりになり
また、追求を始める。
よくぞ聞いてくれた、ゆずるさん。
実際にはしないけれど心の中で拍手を送る。
先輩にだったら私にしたような誤魔化はせず
ちゃんと教えるかもしれない。
そんなずるい期待は すぐに呆気なく散った。
「それは付き合った時教えます」
「もったいぶんなやそんなん。俺も知っとる人やろ。
やなかったら「知らんから」って言うもんな」
「ゆず兄のそういうとこ、好きじゃないっす」
図星だったのか少し恨めしそうなリリーさん。
楽しそうに笑うゆずるさん。
私はそんな目の前の2人の
埒が明かなそうな応酬をただ聞いていた。
◇
リリーさんは最後の方寝てしまって
「Aんち行く…」とうるさかったのだけど、
「俺のホテル泊めるわ」とゆずるさんの漢気発言。
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オリ - 初めまして。こちら読ませていただきました、とてもキュンキュンします！あと少し質問なのですが、度々出てくるインスタのイラスト、あれどう作ったんですか？やってみたいと思ったので教えて欲しいです！ (2021年9月18日 16時) (
レス) id: 5ca285a959 (このIDを非表示/違反報告)
hico(プロフ) - ユキさん» コメントありがとうございます！楽しんで読んでいただけてとても嬉しいです。これからも更新頑張りますので、引き続きよろしくお願いいたしますm(_ _)m (2021年6月17日 18時) (レス) id: febdff73d6 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 更新ありがとうございます。読むページごとに、それぞれとうまくいって欲しい！という気持ちに。今はリリーさん推しです。これからも楽しみにしています。 (2021年6月17日 17時) (レス) id: 66d7a7b3ae (このIDを非表示/違反報告)
hico(プロフ) - ユーリさん» コメントありがとうございます！読んでいただけて嬉しいです。これからも更新頑張りますので、ぜひまた読みにきていただけると嬉しいです(*´-`) (2021年6月6日 21時) (レス) id: febdff73d6 (このIDを非表示/違反報告)
ユーリ(プロフ) - いつも楽しみに読ませて頂いてます！ゆずるさんといい感じになっていますが、他のお二人とも今後何かありそうで、とにかく楽しみな4角関係です！これからも楽しみにしてます！！ (2021年6月6日 1時) (レス) id: a667278346 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hico | 作成日時：2021年5月19日 22時
