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『リリーさん飲むの早すぎますよ』
「いいんよ。明日昼からやし」
そう言って 残り一口のハイボールを飲み干すと
店員さんを呼ぶために手をあげる。
「ハイボールもうひとつお願いします」
「かしこまりました」
去っていく店員さんを横目に見て、
リリーさんに向き合う。
『いや。明日昼からやからって、
このペースで飲み続けてたら
ゆずるさん来る前に潰れちゃいますよ』
「別にいいんよ。ただ、モリシの誤解とければ」
『あの、私マヤちゃんの言ってること
間に受けてるわけじゃないですよ さすがに』
「あ、ほんま」
『はい。せやけど盛山さんがそういう話を
マヤちゃんにした理由は何かあるんやろうな、と』
あの後新幹線の道中考えたけれど
やっぱりどう考えてもそれはないと思った。
だって、私のことが好きだとしたら
新幹線の席 マヤちゃんの隣に座りたがるだろうか。
私のことを聞きたいからと
わざわざマヤちゃんを誘うだろうか。
私だったら わざわざマヤちゃんじゃなくて
直接私を誘うだろう。
何か理由があるんだろうな としか思えず、
結論 マヤちゃんは何かを勘違いしてるのだ
という考えに落ち着いた。
「理由、か」
運ばれてきたハイボールを受け取り、
グラスを触りながらそう呟く。
「Aは鋭いな」
『全部知ってるような口ぶりですね』
「少なくともAよりはモリシのこと知っとる。
…なんでそんなことマヤに聞いたのかも」
『でも��それは言えんけど��でしょ？』
「ふは、うん、ごめんごめん」
さっきまで浮かない顔をしていたリリーさんは
盛山さんの誤解が解けてよほど嬉しかったのか、
やっと明るい顔を見せてくれて。
(私この笑顔に弱いかもしれんなぁ…)
なんて。
「いつか教えたるから」
『そのいつかは来るんでしょうか』
「うん、絶対来る。待っとって」
『…ま、待っときますね』
��待っといて��という力強い言葉に
何か含みを感じながら、私はただ頷いた。
そしてまたリリーさんは無邪気な顔で笑った。
うん、この笑顔 ほんまに可愛いなぁ。
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オリ - 初めまして。こちら読ませていただきました、とてもキュンキュンします！あと少し質問なのですが、度々出てくるインスタのイラスト、あれどう作ったんですか？やってみたいと思ったので教えて欲しいです！ (2021年9月18日 16時) (
レス) id: 5ca285a959 (このIDを非表示/違反報告)
hico(プロフ) - ユキさん» コメントありがとうございます！楽しんで読んでいただけてとても嬉しいです。これからも更新頑張りますので、引き続きよろしくお願いいたしますm(_ _)m (2021年6月17日 18時) (レス) id: febdff73d6 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 更新ありがとうございます。読むページごとに、それぞれとうまくいって欲しい！という気持ちに。今はリリーさん推しです。これからも楽しみにしています。 (2021年6月17日 17時) (レス) id: 66d7a7b3ae (このIDを非表示/違反報告)
hico(プロフ) - ユーリさん» コメントありがとうございます！読んでいただけて嬉しいです。これからも更新頑張りますので、ぜひまた読みにきていただけると嬉しいです(*´-`) (2021年6月6日 21時) (レス) id: febdff73d6 (このIDを非表示/違反報告)
ユーリ(プロフ) - いつも楽しみに読ませて頂いてます！ゆずるさんといい感じになっていますが、他のお二人とも今後何かありそうで、とにかく楽しみな4角関係です！これからも楽しみにしてます！！ (2021年6月6日 1時) (レス) id: a667278346 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hico | 作成日時：2021年5月19日 22時
