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どこにいったって好かれるゆずるさんが
あからさまに私にあんなに冷たくする理由。
「私何したんですかって聞かんの？」
『聞くの怖くて、』
本当は冷たくされたその日に聞きたかったけれど
勘違いかも、と思って聞かなかった。
でもあれから2ヶ月間冷たくされ続け
あの時聞いておけばよかったのだと後悔した。
『でももう怖いとか怖くないとか
関係あらへん気がしてきました』
「まああの態度より怖いもんないよな」
『ほんまにそれです』
「電話して聞いたら？今かけようや」
落ち込む私を見て、ルミネ終わりに
誘い出してくれた賢志郎さんは
後押ししてくれているのか
諦めさせようとしているのか。
テーブルに置いていた私のスマホを取り、
つきつけてくる。
「スピーカーしてかけてな。俺も聞きたいし」
『もしかして楽しんでますか？』
「いや 楽しんでるとはちょっとちゃうな。
なんとなーくゆずる側の理由察してるだけ」
優しい顔に似合わないような
意地悪な顔をする賢志郎さんの言葉に
思わず乗り出す。
『え！なんですか？
私ゆずるさんになんかしました？
酒癖悪いからそれやろか』
「いや 俺は確証ないのに言えんかな。
ほら 電話し。自分で解決したらいいよ」
『私の電話なんか出てくれないでしょ…』
と口では言いながらも
お酒が入ると気が大きくなってしまうらしい私は
気づけば河井さんにダイヤルしていた。
《はい》
3コール目で電話に出てくれた
河井さんの声に一瞬喜んだけれど、
やっぱり冷たい声色に
一気にお酒が抜けてしまいそうになる。
それに 電話に出てくれただけで喜ぶなんて
2ヶ月前の私じゃ考えられなかったと思うと
余計に虚しくなってしまう。
『もしもし河井さん、』
《うん どうしたん》
『……あの、』
スピーカーにはしなかったけれど、
賢志郎さんを見ると
口パクで��コ・コ・ニ・ヨ・ベ��と
言っていた。...と思う。
読唇術は得意ではないので 多分、だけれど。
『あの…今から会えませんか？』
電話越し、息を呑む音が聞こえる。
『あ、違くて。2人じゃないですよ。
今賢志郎さんと飲んでるんですけど
来ませんか？と思って、』
《……は？》
『あの だめやったら大丈夫なんで…』
あからさまに嫌そうな声に
また心が折れかける。
そんな私の言葉に被せるかのように、
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さくら(プロフ) - 初めまして！ 他のシリーズも読ませていただきたいのですがパスワードを教えていただくことは可能ですか？ (3月27日 2時) (
レス) id: 29a1fe95ee (このIDを非表示/違反報告)
秘密のアッコちゃん(プロフ) - はじめまして！シリーズ全て読ませて頂きたいのですがパスワード教えて頂くことは可能でしょうか？ (1月11日 22時) (レス) id: b2629d5630 (このIDを非表示/違反報告)
☆kon☆(プロフ) - 初めまして！どの小説にもめちゃくちゃキュンキュンしました！特に南條さんと辻さんの、じれったい2人の距離感とかもやもや感が特徴を捕えた文章で表現されていて最高でした！！ぜひ他の作品も読ませていただきたいのでパスワードを教えて頂けませんでしょうか＞＜ (12月27日 22時) (レス) @page38 id: 8e45766978 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 初めまして！過去のお話も読みたいのでパスワード教えていただくことはできますか？ (12月24日 9時) (レス) id: 6b7bdcebc6 (このIDを非表示/違反報告)
hina - 何回読んでもキュンキュンします！他のお話もまた読みたいです｡パスワード教えて頂くことはできますか？ (2022年2月12日 6時) (レス) id: bdfbcba29a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hico | 作成日時：2021年5月26日 17時
