【ワンパンマン】不憫少女ヒーロー (ページ10)

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STORY１０ページ10

「おねーちゃんもヒーローなの？」

「うん？そうだよ」

「そうなんだ！ありがとうヒーローのおねーちゃん！」

迷子になった男の子を
お家まで送ってあげた私は、感謝されるという事実に感動を覚えていた

本当はサイタマくんの家に行くはずだったのに
泣いている子供を見ていてもたっても居られなかった

サイタマくん＜子供

になってしまったようで若干心が痛い

「本当に息子がお世話になりました！」

「いえいえ。」

「そう言えば、昨日から怖い形相で街を走り回ってる人がいるって…
貴方も気をつけて下さいね…」

「え？」

なんとなく、聞き返してみると、
男の子の母親は不安そうな顔をしていた

「その人、どうやらハゲていて、マントをしてる人なんですって」

その言葉にすぐ様肩をつかたんだ

「お母さん、安心していいですよ。その人は「悪い人」ではないので、きっとそういう顔つきなんですよォー」

「そ、そうなのかしら…」

「では私はこれで失礼しますねー」

親子に一礼をしてから
私は全速力で走った

このままではサイタマくんが危ない

「ヒーロー、タンクトップタイガー参上！！」

「うん？」

町中を走っていると、
巫山戯た名前を名乗る声が聞こえた

騒ぎだろうか
胸騒ぎがして脚を進めると

そこには
縞模様のタンクトップを来た男と、

サイタマくんが向き合っていた

「……」

なんとなくムカついた

「おい、あれヒーローのタンクトップタイガーじゃね？」

「うわ本物だ！」

人々が黄色の声を上げる中
ズカズカと足を踏み入れる私は

「ねぇ、私のサイタマくんに何してるの？」

２人の間に入り込んだ

「なんだお前は、…お前も新人のヒーローかァ？」

馬鹿にしたような表情のタンクトップタイガー
後ろではサイタマくんの制するような声を聞こえたが、

「新人だよ、「Ｂ級」のね！」

割と大きな声でそう宣言した

ざわつく人々と
目を見開くタンクトップタイガー

「サイタマくんを引き立て役に…とか聞こえたけど、

貴方が私の引き立て役になる？」

「ハッ、俺はコイツが街の迷惑になってるから駆けつけただけっ…」

タンクトップタイガーが言い終わる前に
後ろから飛んできた何かにより

タンクトップタイガーは爆発してしまった

倒れる彼と、
ざわめく街人

「何やってんだ、ソニック」

サイタマくんの無理向いた先には
一人の青年が立っていた