笑顔の先(青) (ページ49)

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笑顔４９ページ49

「たとえ血の繋がりなかろうが…出会えた必然に、感謝してる」

章ちゃんが書いた歌詞。

章ちゃんが作ったメロディ。

何もかもが、この曲のために生まれたもので。

その生まれたものが、綺麗な旋律となって流れる。

「僕にとって君は僕で、君にとって僕が君で、手と手取り合って…分かち合って…」

愛し愛されの関係を描く物語に、また胸がキュンと音を立てる。

「人はそんな空想を何度も繰り返して１つになってゆく、限りある命の中で愛し合い生きて」

やっぱり、私はこの人が好き。

どんなに辛い事があっても、必ずそばで笑ってくれる。

そんなこの人が、大切。

「…な、A」

「ん？」

顔を上げると、そこには彼の顔が。

そっと目を閉じ、優しく唇を重ねる。

「章ちゃん…大好き」

「僕もやで」

出会って、体温に触れて。

お互いの温もりを知って、１つになって。

こうして、人は「幸せを手にするの」

そうだよね、章ちゃん？

不平等だと思っていた世界は、実はキラキラしていて。

嫌だと思っていた自分を、好きになれて。

恋とか、愛とか、分からなかったけど

そんなこと全部、私に教えてくれたのは、章ちゃんだよ。

「はよ会いたい」

「今、隣にいるよ？」

「僕はいつでもAに、はよ会いたいって思っとるんよ」

「何それ～」

「本音やもん」

あなたの「笑顔」に救われました。

次は、笑顔の先を、私に見せてね。