拗らせ王子と純情娘 ８ ページ8
〜shp side〜
昼休み。
先輩二人と飯を食うべく、チーノと三年の教室に出向いていた。
しかしそこにはあのうるさい二匹の犬はいなくて、暫く待っているとキャンキャン吠えながら俺たちの元に来た。
「お、お前ら！！お前らの担任がイケメン教師と一緒に屋上行っとったで！！」
「…は？」
コネシマ先輩が顔色を変えバカでかい声で叫ぶ。
そして耳を疑うような内容にチーノが勢いよくこちらを向いた。
「へー。で？それだけですか？」
「え？」
浅い反応をする俺にチーノが思わず声を漏らす。
しかしハッとなったのか、「だ、だよなー」とぎこちない相槌を打たれた。
この二人には俺がA先生のことを好いていることを言ったことがない。
ろくなことないという理由からだが。
「なんでやショッピ！お前だってあの先生のことす」
「あー待て待てシッマ」
？
シャオロン先輩が、口走るコネシマ先輩の口を抑えた。
そして彼もチーノと同じようにハッとし、ゴホンゴホンと何度か咳払い。
何だこの人達、なんか隠しとんのか。
…しかし、なるほどねぇ。
この人たちが言うイケメン教師とは、きっと隣のクラスのトントン先生だろう。
歳が近いこともあって、最近二人でいるのをよく見かけるようになった。
で、人目のつかない場所でも会うようになったと…。
まじあのブタ覚えとけよ。
☕
放課後の教室で、一人悩むふりをしながら単語テストを解いていく。
全て書き終わりA先生に渡すと、彼女は赤ペンを手に丸つけを始めた。
「あ、おしい…あと一問だったよ」
最初から俺がわざと間違えてるのはバレていたみたいで、最近ではモロ顔に出される。
けど俺にとっちゃその顔も可愛く思えるわけで。
といっても、もうこんなに正答率が上がってしまうとこのまま間違え続けるのは無理がある。
そろそろこの放課後二人っきりイベントも終わりか、と。
その前にしっかり目に焼き付けておこうとA先生をガン見する。
「ねぇ、ショッピくん。最近楽しいことあった？」
…ん？
目を細め笑うA先生に、頬杖をつきながら固まってしまった。
テスト以外の話なんてこれまでした事無かったんやけどな。
急に振られた内容に驚き、しかしその動揺がバレないよう取り繕って返事をする。
「特に何もないっすよ」
「そ、そっかそっか…」
やっちまった。
内心めちゃくちゃテンパっていたせいで、また冷たい返事をしてしまった。
ラリー少な。
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てきとーさん - チヨちゃぁん……チヨちゃんっ！幸せになってくれ… (2021年1月21日 7時) (
レス) id: 2e24d3a77d (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - みかげさん» わぁありがとうございます！！泣 チヨちゃん可愛いですよね！？(？) (2020年9月7日 23時) (レス) id: 439e2c470d (このIDを非表示/違反報告)
みかげ(プロフ) - 完結おめでとうございます……！！shp君……君イケメンすぎん！？ってかチヨちゃんかわ……チーノさん羨まし(殴)めちゃめちゃおもろかったです！！ありがとうございました！ (2020年9月7日 17時) (レス) id: 946825ef56 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - 粉みるく。さん» ちょっと見たいというコメを見たので、、、！ (2020年7月13日 23時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
粉みるく。(プロフ) - ば、番外編…w わーいチヨちゃんだぁぁぁぁ！ (2020年7月13日 23時) (レス) id: 091f5a802b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶
| 作成日時：2020年5月20日 1時
