拗らせ王子と純情娘 ４３ ページ43
〜A side〜
三日後の放課後。
「せんせー見て！可愛いでしょ！」
お姫様役の子がヒラヒラとドレスを見せてくれた。
手作りの度を超えてる素晴らしい力作に思わず興奮する。
「す、すごい！！お姫様！！！」
ちゃんと白雪姫のコンセプトに合った色合い。
上品なレースやティアラも素敵だ。
他の子の衣装も完成しているので、各々試着しているため教室がとても煌びやかだ。
ちなみに、ショッピくんの衣装は調節に手こずっているようなので、あともう少しで出来上がるらしい。
「なんか先生可愛いのに衣装とかないの寂しいよねー」
「え、えぇ！？いやいや私はもうおばさんだし、こういうのは生徒が楽しんでなんぼだから」
「あ！そうだ！先生この衣装着よう！」
「…はぁ！？」
いつの間にか周りに女子が群がってきて。
お姫様役の子含めて試着室へ強制連行。
「せんせーちっちゃいから白雪姫似合うよ！」
「ちょっと悪口！？」
「私と身長近いしねー、絶対ピッタリ入るから大丈夫！」
「いや着ないぞ！私は着ないぞ！！」
「はいはい袖通してください〜」
ギャーギャー騒ぐ大人に生徒たちが群がり、慣れた手つきで衣装を着せていく。
おぉ…ほんまにピッタリや…じゃなくて！！
「「「せんせー可愛い！！！！」」」
鏡に映った自分に驚愕する。
生徒たちはそう言ってくれているが、私から見ると痛いおばさんである。
「めっちゃ可愛いよ先生！」
「先生には敬語使いなさい！あと後ろのチャック下ろすの手伝いなさい！」
「あー！普段は注意しないのにこういう時だけ！」
そんなことを言い合っていると、閉めていた教室のドアがノックされた。
「あのー」というのはショッピくんの声。
え、待って、え。
「どうしたのー？」
「なんかこの教室にA先生が連行されたから、迎えに行けって言われたんすけど」
「入っていいよ〜」
「は！？だ、ダメ！！来ない…で…」
私の声は虚しく消えていく。
ほ、本物の王子さまだ…。
ドアの前に立つのは純白の王子様衣装を纏ったショッピくんで。
少し中性的な顔立ちでありスタイルも良いので、すごく似合っている。
「せ、んせ」
そこで今の自分の姿にハッとする。
「あびゃー！！見ないで！！！」
必死に隠れようとするが女子生徒に背中をグイグイ押される。
ショッピくんの目の前まで連れてこられると、彼は真っ赤な顔で一言。
「…ぐう可愛い」
「嘘つけぇぇ！！！！」
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てきとーさん - チヨちゃぁん……チヨちゃんっ！幸せになってくれ… (2021年1月21日 7時) (
レス) id: 2e24d3a77d (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - みかげさん» わぁありがとうございます！！泣 チヨちゃん可愛いですよね！？(？) (2020年9月7日 23時) (レス) id: 439e2c470d (このIDを非表示/違反報告)
みかげ(プロフ) - 完結おめでとうございます……！！shp君……君イケメンすぎん！？ってかチヨちゃんかわ……チーノさん羨まし(殴)めちゃめちゃおもろかったです！！ありがとうございました！ (2020年9月7日 17時) (レス) id: 946825ef56 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - 粉みるく。さん» ちょっと見たいというコメを見たので、、、！ (2020年7月13日 23時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
粉みるく。(プロフ) - ば、番外編…w わーいチヨちゃんだぁぁぁぁ！ (2020年7月13日 23時) (レス) id: 091f5a802b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶
| 作成日時：2020年5月20日 1時
