拗らせ王子と純情娘 ３１ ページ31
せっかく捕まえたのだから逃すのは惜しい。
ということで。
強制的に先生を連行し、無理やり生徒指導室を開けてもらった。
「え？生徒が将来に不安を抱えとんのに？えぇ？進路の相談乗ってくれないんすか？」
「いい今開けますショッピ様！ちょっと待ってください！」
半ば脅迫だ。
押しに弱いA先生はすぐに折れたのだった。
ビクビク怯えたA先生が扉をそっと開ける。
以前と変わらず埃っぽい部屋は、変わらぬ位置にパイプ椅子がポツンと組み立てられていた。
前回と同じパイプ椅子に腰をかける。
先生も向かい側に座り、気まづそうに目を逸らされた。
「先生、俺この前の返事貰いたいっす」
その態度に少しモヤッとし、つい前のめりになって追い詰めてしまう。
また肩を跳ねさせたA先生はダラダラと冷や汗を流す。
きっと回避する策を考えているのだろうが、そんなものは無いに等しい。
A先生のことだ、俺がどうしたら傷つかず諦めてくれるか必死に探している。
俺も俺で、もうフラれる覚悟は出来ている。
「あ、のね、ショッピくん…」
「いいっすよ、トントン先生が隣にいても」
「へ？」
「いつから付き合ってたとか知らんけど、二番手でもいいので」
フラれる覚悟は出来てる、が。
諦める覚悟は持ち合わせてないっす先生。
いずれ、その隣でヘラヘラ笑っとるブタ引きずり落としますから。
「あの赤いネクタイも引きちぎって先生から紫のネクタイを」
「ちょちょちょちょストップ！！な、何を勘違いしてるのショッピくん！！」
「は？なんすか勘違いって」
「私とトントン先生は付き合ってないよ！！？？」
「…え」
え、え？
えぇえー…。
付き合ってないんかーい。
頭の横をピヨピヨとヒヨコが飛び回る。
「じゃああのネクタイは…」
「あのトントン先生の赤いネクタイだよね？あれは、私がお礼としてプレゼントした物なの。お礼で！」
「ここ大事！」と半笑いで言い聞かされる。
「じゃあOKっすか？」
「…はい？」
「いや、付き合ってないんやったらA先生フリーっすよね。俺と付き合ってくれるってことですか？」
「や、えっと、私何も言ってないよショッピくん…」
こめかみに手を当て唸るA先生。
だってこの流れやったら付き合えるもんやろ。
謎の自信で押し切ろうとするが、ダメみたいだ。
先生は暫く悩み、何かまた考えている様子だった。
大人しく膝の上でギュッと拳を作り待つ。
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てきとーさん - チヨちゃぁん……チヨちゃんっ！幸せになってくれ… (2021年1月21日 7時) (
レス) id: 2e24d3a77d (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - みかげさん» わぁありがとうございます！！泣 チヨちゃん可愛いですよね！？(？) (2020年9月7日 23時) (レス) id: 439e2c470d (このIDを非表示/違反報告)
みかげ(プロフ) - 完結おめでとうございます……！！shp君……君イケメンすぎん！？ってかチヨちゃんかわ……チーノさん羨まし(殴)めちゃめちゃおもろかったです！！ありがとうございました！ (2020年9月7日 17時) (レス) id: 946825ef56 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - 粉みるく。さん» ちょっと見たいというコメを見たので、、、！ (2020年7月13日 23時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
粉みるく。(プロフ) - ば、番外編…w わーいチヨちゃんだぁぁぁぁ！ (2020年7月13日 23時) (レス) id: 091f5a802b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶
| 作成日時：2020年5月20日 1時
