拗らせ王子と純情娘 ３ ページ3
〜cn side〜
俺の友人は引くほどモテる。
クールな立ち振る舞いと意外に優しい一面にコロッといく女子生徒が多いのだろう。
特に一年生の後輩からの支持率が高い。
しかし本人は気づいておらず、一人の女性に夢中だ。
「あ、Aちゃんや」
化学の授業終わり。
化学室から教室へ戻ろうとショッピと廊下を歩いていると、職員室前で見慣れた担任の後ろ姿を確認した。
ショッピをチラッと横目で見れば喜んでるのか分からないくらいローなテンションで「ラッキー」と一言。
もうちょい感情を表に出せる子やったらなー、Aちゃんとも上手く話せると思うねんけどなぁ。
なんてことは口には出さず、二人して角からそっとその姿を覗いてみる。
…あ、隣の担任のトントン先生や。
みんな大好きイケメン数学教師トントン先生が、仲良さげにAちゃんと話していた。
これやばいんちゃうか、とショッピを見れば彼の背中からゴゴゴッとバトル漫画のように炎が湧き出ていて。
「あちちち、熱いわショッピ」
「距離近ない？は？そこどけや豚ゴルァ」
こいつ口悪すぎやろ。
この男を怒らすのは面倒くさそうだ。
「ほら行くで、バレたらなんて言えばええか分からんやろ」
「A先生の周りにバリアはれへんかな…」
「何アホなこと言うてんねん」
ショッピの首根っこをつかみ無理やり引きずる形で教室へ。
ブツブツとまだ何か言っているが大人しく席に座ったショッピ。
意識しすぎやって…。
暫く授業開始までショッピをおちょくっていると、開始のチャイムが鳴った。
慌てて自分の席に座り委員長の号令で挨拶。
バインダー片手に「お願いしまーす」と軽く挨拶したのは、先程Aちゃんと話し込んでいたトントン先生である。
彼の人気も凄まじいもので、顔も良けりゃ背も高い、おまけに若いし面白い。
絵や歌が上手かったり、何から何まで器用にこなす。
そしてその頭に詰め込まれた知識は膨大なもので。
数学以外の教科も得意なようで、教えてくださいと女子生徒に囲まれているのをよく見かける。
「じゃー教科書52ページやな。開いてくだせぇ」
ペラペラと紙の音が響く教室の中、後ろの席のショッピを見るように首だけを少しずらしてみる。
案の定というか、トントン先生をガッツリ睨んでいて。
嫉妬心丸出しじゃねぇか。
その視線に気づいたトントン先生は控えめに首を傾げた。
その仕草に何人か女子生徒が鼻血を出したのだった。
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てきとーさん - チヨちゃぁん……チヨちゃんっ！幸せになってくれ… (2021年1月21日 7時) (
レス) id: 2e24d3a77d (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - みかげさん» わぁありがとうございます！！泣 チヨちゃん可愛いですよね！？(？) (2020年9月7日 23時) (レス) id: 439e2c470d (このIDを非表示/違反報告)
みかげ(プロフ) - 完結おめでとうございます……！！shp君……君イケメンすぎん！？ってかチヨちゃんかわ……チーノさん羨まし(殴)めちゃめちゃおもろかったです！！ありがとうございました！ (2020年9月7日 17時) (レス) id: 946825ef56 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - 粉みるく。さん» ちょっと見たいというコメを見たので、、、！ (2020年7月13日 23時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
粉みるく。(プロフ) - ば、番外編…w わーいチヨちゃんだぁぁぁぁ！ (2020年7月13日 23時) (レス) id: 091f5a802b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶
| 作成日時：2020年5月20日 1時
