隣人さん ３８ ページ38
〜kn視点〜
正直、玄関に連れ込みキスした時点で押し倒したかった。
そのまま自分の欲を吐き出し彼女を全部自分の物にしたかった。
けど、気持ちを伝えないまま行為だけして満足するのは男として違うと、そう思った。
キスしたいとか、ちゃんと気持ち伝えたいとか、心の底から大切にしたいと思うのは
Aが初めてだった。
「...へぇ、そこまで本気なんや」
「やから略奪とか考えんなよシャオロン」
デロンデロンに酔ったシャオロンに牽制するように睨む。
ただAの名前を出し今の関係性をしっかり伝えれば、彼は悲しそうに視線を下ろした。
「狙っとったんやけどなーAちゃん。かぁーマジかーよりによってシッマかよーーー」
デカい声出すなアホ。
顔を真っ赤にし叫ぶシャオロンを尻目にツマミを食べる。
更にジョッキを傾け飲み始めたので「その辺にしとけ」と声をかけた。
「前に付き合ってた女のタイプと全然ちゃうやん」
ヒック、と顔を赤くし座った目で俺を見るシャオロン。
「まぁ、な」
そこでニヤッと一人笑う。
これで敵は一体潰したも同然。
あとは中野先輩だけやな。
飲み会を二人で抜け出し、そして二人で昼を食べだした俺たちを怪しむ社員は急激に増えた。
だが否定も肯定もしない俺たちをいいことに、未だに中野先輩はAにちょっかいをかけている。
徹底的に叩き潰さなあかんわ、うんうん。
Aの周りに群がる害虫は全て駆除したる。
悪いなシャオロン、慈悲の目なんて俺にはない。
俺は心が無いで有名なのはこういうとこだ。
☕
上司から誘われた飲み会は断れない。
まぁ社内の空気読んだら当然か、と俺も飲み会に参加しAの隣を陣取った。
すると中野先輩はAの正面に座り、デレデレと頬を緩め始める。
「Aちゃんこれ食べる？」
「あーはい、いただき...」
炊き込みご飯シェアするつもりか？あ゛ぁん？
ギロっとAを睨めば苦笑いでお茶碗ごと先輩に返却。
「すいません、ちょっとお腹いっぱいで」
「えー？全然食べてないじゃん」
唇を尖らせてあざとく拗ねた中野先輩は酒を煽った。
「こ、コネシマくんそんな睨まないでよ」
コソコソっと耳元でそう伝えられる。
眉間に皺を寄せ周りに見えない角度でAの手を握れば、彼女は肩を跳ねさせた。
...可愛い。
「ねねね、王様ゲームやりましょうよ！」
すると、完全に出来上がった同僚の女性社員が立ち上がった。
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ろぜ - 軽い気持ちで読んだら大好きになりました！！にやにやが止まりませんね。これからも頑張って下さい！ (6月23日 17時) (
レス) @page50 id: 3f33f1430a (このIDを非表示/違反報告)
ななし - この話すごく大好きです！読んでいてきゅんきゅんしました！これからも頑張ってください！！ (2022年12月12日 19時) (レス) @page50 id: 9bdb69c685 (このIDを非表示/違反報告)
防弾チョッキ - ううううううううううううう！！！！！！！しんじゃう！！！大好きです！！ありがとうございます！！ (2022年3月22日 15時) (レス) @page50 id: 8a217b576f (このIDを非表示/違反報告)
レイ - えrいけどシッマかわえぇぇぇぇ！！！！！！！！！！！ (2021年9月1日 18時) (レス) id: dbadc04c4b (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 最高かよぉ〜〜〜 (2021年9月1日 18時) (レス) id: dbadc04c4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶
| 作成日時：2020年4月2日 21時
