隣人さん １６ ページ16
「も、もしもし」
「あーAちゃん？ごめんねー、口頭の方がいいかなって思って電話しちゃった」
「ううん大丈夫」
コネシマくんから少し距離を取り話を続ける。
その間にもコネシマくんからの視線が痛いが。
「この前の夜大丈夫やった？俺さーコネシマに無理やり帰らされた記憶あるんだけど、Aちゃんもめっちゃ酔ってた記憶あるんだよねー」
コネシマくんに家まで送ってもらったあの日のことを言っているんだろう。
平気だと返事すれば「そかそか」と安心したような優しい声が返される。
「でさ、どう？今日の夜なんやけど」
今日の夜、か。
コネシマくんを見ればまだ不機嫌そうに腕を組んでいて。
電話中だから静かに待っているのはいい子だ。
しかしそんな目で睨まれてしまうと上手く会話できないぞ、やめてクレメンス。
その時だった。
私がまだシャオロンくんのお誘いに答えていないにも関わらず、コネシマくんが私のスマホを取り上げた。
「あっ！！」と私が声を出したと同時にコネシマくんがスマホを耳に当てる。
「もしもしー。こちらAちゃん愛護団体ですー。あ、担当させて頂きますコネシマです。今回はどのようなご用件でしょーかー」
「はぁ！？何でコネシマ！！？？」
すごい声だ、シャオロンくん。
ここまで聞こえたぞ。
そして私は奪い返そうと必死になっているが、高身長の彼に届くはずがなく。
一人虚しく心ぴょんぴょんしている。
「先程ですね、Aちゃん月一の女の子の日がきてしまいましてね、えー不調なようなので外出は控えているんすわー」
「おいこらコネシマ！セクハラだぞバカ！！しかもきてないわ！！！」
「それではさよならー」
「コネシマくんんんんんん！！！！」
スマホの向こうでシャオロンくんがギャーギャー叫んでる声がしたが、プツッと勝手に切られてしまった。
「なぁにやってんのコネシマくん！！！」
ようやく返してもらったスマホ。
慌ててLINEを開きシャオロンくんに弁解の文章をうっていると、コネシマくんが不貞腐れたように眉をひそめた。
「行かんでええやん、何でわざわざ二人っきりとか言ってくる下心丸出しのやつと行くねん。俺とシャオロンどっちが大切なん！！」
「もうっ！！どっちも大切よ！！というか元々断ろうとしてたのに余計なこと言いやがってコノヤロー！！」
「えぇそうなん！！？？」
月曜日どうシャオロンくんと顔合わせればいいのよバカシマぁ…。
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ろぜ - 軽い気持ちで読んだら大好きになりました！！にやにやが止まりませんね。これからも頑張って下さい！ (6月23日 17時) (
レス) @page50 id: 3f33f1430a (このIDを非表示/違反報告)
ななし - この話すごく大好きです！読んでいてきゅんきゅんしました！これからも頑張ってください！！ (2022年12月12日 19時) (レス) @page50 id: 9bdb69c685 (このIDを非表示/違反報告)
防弾チョッキ - ううううううううううううう！！！！！！！しんじゃう！！！大好きです！！ありがとうございます！！ (2022年3月22日 15時) (レス) @page50 id: 8a217b576f (このIDを非表示/違反報告)
レイ - えrいけどシッマかわえぇぇぇぇ！！！！！！！！！！！ (2021年9月1日 18時) (レス) id: dbadc04c4b (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 最高かよぉ〜〜〜 (2021年9月1日 18時) (レス) id: dbadc04c4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶
| 作成日時：2020年4月2日 21時
