隣人さん １４ ページ14
〜kn視点〜
下半身が重たい。
謎の違和感に目が覚め上半身を起こすと、Aが俺に乗って寝ていて。
…襲うぞコラ。
なに可愛いことしてんねん。
リビングを見回し掛けてある時計を見れば、時刻は既に朝の９時を回っていた。
あかんめっちゃ寝てた。
さて…まずはこいつをどうするかやな。
てか何でここで寝てんねん。
前髪を人差し指でかきわければ、見えたのは綺麗な寝顔。
目の下のクマは薄れていて少し安心する。
ここ最近、めちゃくちゃ仕事を押し付けられているのを隣の席で見ていた。
残業続きになる日も多く、日に日に疲れが顔に出るほど彼女はやつれていった。
「頑張りすぎやで」
カーテンの隙間から溢れた日差しが彼女を照らす。
サラサラな髪に手を伸ばし撫でると、「…ん」と少々甘い声を出すA。
…やばいな。
「A、俺まだ手出してないからな。大事な事なので２回言うが手出してないからな」
そう言いながら肩を揺すると、彼女は徐々に目を覚ましていく。
「ふぁ！？なななな何してんのコネシマくん！！！」
「いや手出してない言うとるやろ！！てかお前がここで寝てたんじゃ！！」
パチッと大きな目を見開き眉を吊り上げるAにすかさずツッコミを入れる。
事実を言えば彼女の顔はサーっと青ざめ、慌てて立ち上がる。
「ほんっとすいません何かコネシマくんの寝顔見たらこっちまで眠くなっちゃって」
「それは喜んでいいのか」
俺が腰を上げ布団を畳み始めると、Aは逃げるように洗面所へ。
そんな彼女の背中をボーッと見つめ、自分は一体ここで何をしているのだろうと思考を巡らす。
調子乗って泊まるとか言った記憶が蘇ってきて。
…何やってんだ俺は。
だが、また走って帰ってきてキッチンに引っ込んだAを見て後悔はないと一人頷く。
元気そうになってよかった。
「コネシマくん朝ごはん食べますか？」
「お、作ってくれるん？」
「もちろん」
「やったー」
そのうちに歯磨き行こ。
洗面所に行けばカラカラと洗濯機が回っていて。
ササッと磨きリビングに戻れば、脱ぎ散らかしていたスーツがハンガーにかかっていた。
「なぁ、服ありがとうな」
「ううん」
これだけ気を遣えてテキパキ動ける彼女が、うっかり俺の膝の上で寝ていたと考えるとギャップがすごい。
まぁ、それだけ疲れていたという事だろう。
これ俺が余計に疲れさせてるのでは、あれ。
…あれぇ。
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ろぜ - 軽い気持ちで読んだら大好きになりました！！にやにやが止まりませんね。これからも頑張って下さい！ (6月23日 17時) (
レス) @page50 id: 3f33f1430a (このIDを非表示/違反報告)
ななし - この話すごく大好きです！読んでいてきゅんきゅんしました！これからも頑張ってください！！ (2022年12月12日 19時) (レス) @page50 id: 9bdb69c685 (このIDを非表示/違反報告)
防弾チョッキ - ううううううううううううう！！！！！！！しんじゃう！！！大好きです！！ありがとうございます！！ (2022年3月22日 15時) (レス) @page50 id: 8a217b576f (このIDを非表示/違反報告)
レイ - えrいけどシッマかわえぇぇぇぇ！！！！！！！！！！！ (2021年9月1日 18時) (レス) id: dbadc04c4b (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 最高かよぉ〜〜〜 (2021年9月1日 18時) (レス) id: dbadc04c4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶
| 作成日時：2020年4月2日 21時
