隣人さん １３ ページ13
コネシマくんを洗面所に連れていき、洗ったコップを渡した。
「これ使っていいから」
「まさかこれも元彼のとか言わへんよな」
「ち、違う違う。なんでそんな元彼に敏感に反応してるのよ」
ムスッと頬を膨らまし睨んでくるコネシマくん。
なんだその顔可愛いじゃないか。
っておい。
「もう寝る。今すぐ寝る。あんたも寝なさい」
ビシッと言い放ち部屋へ戻ろうとすると、「一緒に寝る？」と後ろから声をかけられる。
「一緒になんか寝るかボケ！！」
☕
寝不足だ。完全な寝不足だ。二日酔いだったのに！！
朝早くに目覚めてしまったのはあの男が原因だ。
緊張して寝れなかったとか笑えない。
時刻は6時。
いつも土曜日8時頃までグッスリ寝てるのに…。
もう起きてしまったものは仕方ない。
カーテンをガッと開き、肌寒いのでパーカーを羽織る。
うるさくしないようにソッとドアを開け、足音も極力抑えて。
リビングで寝かせたコネシマくんの寝息が聞こえる。
時々歯ぎしりも聞こえて思わず吹き出しそうになるが、堪えて洗面所へ。
随分酷い顔をした自分が鏡に写り一人幻滅する。
好きな男が泊まりに来ているというのに、凄まじく酷い顔をしている。
こういう時によく私がするのは蒸しタオルである。
水に濡らしたタオルを電子レンジで温め、冷たいタオルと交互に目の下に当てる。
すると少しはクマが目立たなくなり、少しはマシな顔になるのだ。
「…まぁいいだろう」
歯を磨き髪を整え、控えめに化粧を施す。
満足はいかないがコネシマくんに見せれる顔にはなっただろう。
また忍び足でリビングに戻り、キッチンへ足を運ぼうと思い立ち止まる。
コネシマくん何時に起きるのかな。
チラッと床に敷かれた布団の上でグースカピースカ寝ているコネシマくんを見てみた。
そそそーっと近づきしゃがんで覗きみれば、可愛らしい寝顔が。
無垢な少年かのような寝顔に母性がくすぐられる。
「ひゃー…寝てる顔は天使だな」
そっと前髪に触れてみた。
柔らかくてサラサラで。
昨日も思ったけど、髪がセットされてないコネシマくんを見るのは新鮮だった。
なーんでこんなに顔整ってんのかなこの人。
寝ながら剥いでしまったであろう掛け布団を肩までかけてあげた。
気持ち良さそうに寝ている彼を見ると、何だかこちらまで眠くなってきて。
…あ、やばい、これやばい眠気だ。
強烈な眠気に襲われ、そのまま彼の上に上半身を乗っけて寝てしまったのだった。
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ろぜ - 軽い気持ちで読んだら大好きになりました！！にやにやが止まりませんね。これからも頑張って下さい！ (6月23日 17時) (
レス) @page50 id: 3f33f1430a (このIDを非表示/違反報告)
ななし - この話すごく大好きです！読んでいてきゅんきゅんしました！これからも頑張ってください！！ (2022年12月12日 19時) (レス) @page50 id: 9bdb69c685 (このIDを非表示/違反報告)
防弾チョッキ - ううううううううううううう！！！！！！！しんじゃう！！！大好きです！！ありがとうございます！！ (2022年3月22日 15時) (レス) @page50 id: 8a217b576f (このIDを非表示/違反報告)
レイ - えrいけどシッマかわえぇぇぇぇ！！！！！！！！！！！ (2021年9月1日 18時) (レス) id: dbadc04c4b (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 最高かよぉ〜〜〜 (2021年9月1日 18時) (レス) id: dbadc04c4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶
| 作成日時：2020年4月2日 21時
