隣人さん ２１ ページ21
次の日の朝。
昨日は二人とも飲まずに真っ直ぐ帰ったので、体調は万全である。
さぁて今日も一日頑張ろうとパソコンを立ち上げ予定を確認すれば、「あぁそうだった…」とついつい呟いてしまった。
プロジェクトが始まる事をすっかり忘れていた。
今日からスタートするプロジェクトはチーム事に分けられノルマが課される。
コネシマ君と同じだったらいいな、なんて思いながらホワイトボードを見たが。
「オーマイガー…」
「おはようってどうしたん、朝からむっちゃ落ち込んどんな」
コネシマくんが出勤し私の隣に腰を下ろす。
直ぐに背筋をビシッと整え首を横に振った。
「ううん！ただプロジェクト始まるなーって」
「そういやそうやな。…あー俺らちゃうチームやん」
彼も確認したらしく、つまらなそうに唇を尖らせた。
その表情にクスッと笑ってしまう。
「まぁチームちゃうくても今回はデスク移動無いからお隣続行やな。一緒に頑張ろうや」
ペンをくるくる回しパソコン画面を見ながらそう声をかけられる。
お隣。
最高の特等席を維持していいと神様がお許ししてくださっているのかな。
自然と笑顔がこぼれてしまう。
「もちろん！」
元気に返事をした私にビックリしたのか、こちらを見て目を見開く彼。
ブッと吹き出すと大きな声でゲラゲラ笑い出した。
「おー、朝からうるせぇなコネシマー」
コネシマくんの背中を出勤してきた先輩がバシッと叩いた。
昨日私に頼み事をしてきた先輩だ。
彼の名前は中野先輩。
まぁお調子者という部類に入るのかな。
社内では人気がある方で男女問わず仲良く話している姿をよく見かける。
「あ、桜田さん俺たち同じチームだね」
「…そ、そうですね。よろしくお願いします」
ビックリした。
普段頼まれ事以外これと言って会話をしたことがなかったから、昨日に続きこうしてフレンドリーに話されると動揺してしまう。
「桜田さんって呼ぶと距離感あるからAちゃんって呼んでいい？同じチームになった事だし気楽にいきたいからさ」
え。
驚いたのが顔に出ていたのか笑い出す先輩。
もちろんコネシマくんもその会話内容を聞いているわけで。
彼を盗み見れば私と同じように口をあんぐりと開けていた。
「じゃ、またあとでねAちゃん」
軽くポンっと肩を叩かれた。
な、何。本当に何。
「A、お前いつから中野先輩に気に入られとんねん」
「全く心当たりがないから怖い…」
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ろぜ - 軽い気持ちで読んだら大好きになりました！！にやにやが止まりませんね。これからも頑張って下さい！ (6月23日 17時) (
レス) @page50 id: 3f33f1430a (このIDを非表示/違反報告)
ななし - この話すごく大好きです！読んでいてきゅんきゅんしました！これからも頑張ってください！！ (2022年12月12日 19時) (レス) @page50 id: 9bdb69c685 (このIDを非表示/違反報告)
防弾チョッキ - ううううううううううううう！！！！！！！しんじゃう！！！大好きです！！ありがとうございます！！ (2022年3月22日 15時) (レス) @page50 id: 8a217b576f (このIDを非表示/違反報告)
レイ - えrいけどシッマかわえぇぇぇぇ！！！！！！！！！！！ (2021年9月1日 18時) (レス) id: dbadc04c4b (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 最高かよぉ〜〜〜 (2021年9月1日 18時) (レス) id: dbadc04c4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶
| 作成日時：2020年4月2日 21時
