少女が男嫌いになった理由。ちはやふる

四首目 ページ6

ながらへば また此の頃や しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき_____。
　
「ありがとうございました」
「あ…りが…ござい…た」
むっ。
木梨くんは負けて悔しいようですが、きちんと礼をしないのは戴けないですね。
男性に極力話しかけたくないとは言え、先輩として指導しなきゃです。
「木梨くん、礼はちゃんとしないといけませんよ」
「…はい」
小声で言い直す木梨くん。そうそう、ちゃんと礼をした方が気持ちいいですよ。
…それにしても、久しぶりのかるたはやっぱり「…オイ、稲葉」
「はっ、はいいぃぃ!!!?」
　
びっびっびっびっくりしたです〜…!!!
僕は、長身の須藤先輩を座ったまま仰いだ。う、目を合わせるのはやっぱり無理…怖い。
「外来い」
みんなまだやってるから、足音をできるだけ立てないよう静かに部屋を出る。
怖いなぁ。何の話でしょう…？
　
「「………」」
　
僕が黙っていると先輩も黙るんですが、沈黙が痛いです。やめて。
　
「ながら ﾊﾞﾝｯ へば___」
　
部屋から詠む声がする。
　
「ながらへば…昔なんて、ただの傷跡……」
ポツリと、僕は呟きました。須藤先輩は特に表情を変えるでもなく、突然言いました。
　
　
「お前さ、左利きじゃ、ねぇだろ」
　
　
え…………
　
なんで？
　
　
僕…いや、私の事、知らないよね？
　
　
三笠天乃を_____
　
　
知らない、よね？
　
　
そうだと言ってよ。
　
　
　
　
　
　
　
また、あんな目に、あいたくないよ。
　
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こんちゃです、藍羅です！
更新サボっててスミマセン。大会があったの(小声)
次から過去いきますね！
ここから天之くんは天乃ちゃんになります！詳しいことは後ほど。
また、敬語が抜けます。いつもの天之じゃない！って思う方、スミマセン。そーです天之じゃありません←←
親の目をまた盗めたら更新します。
では。

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