私の転移先はボーカルドール！

人形と琴2 ページ36

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こんな記憶…私には…。

「フィールナ！それ以上は…！」
「……ジュリィ、ジャニス、この事知ってたの？」
「……。いいでしょう。説明します。このプリパラの歴史と、貴方という存在を。
まず、このプリパラは、律様と舞様の手によって作られました。
そして、唄…いえ、琴と奏は、姉妹でした。琴の本名は、茅野 唄。そう、カタリナ…貴方の名前だったのです。そして、ある日…事件は起きます。
律様と舞様は、人間という存在に興味を持ち始めます。律様と舞様は、創造神でしたが、人間にはなれません。それに何より、そう思っている事自体、天界にとっては罪となるのです。
そして、創造神である舞様と律様は、奏を連れ、カタリナの世界に行き、人間として生まれ変わろうとします。そして、その事が天界へ情報が知れ渡り、律様と舞様は罰を受けます。……死刑という罰を。
そして、事故と見せかけ、死刑と化した律様と舞様。
律様と舞様の間に生まれた琴。琴は、その律様達の影響もあり、琴の1番大切な者…カタリナを奏に渡しました。
琴は、その時にはカタリナを人間にしていました。その人間であるカタリナは、聖女である琴の妹…奏の手によって、貴方の記憶は操作されます。
カタリナは…。本来ならここにはいるはずのない、架空の人物なのです。」

私が…琴の人形…？

それに、私の記憶は…全てお姉ちゃんの手によって作られた、架空の記憶…？

それに、それだったら…あんなに好きだったお母さんとお父さんには、そもそも喋ったことも無かった関係だった事になる…。

「そして、貴方は、聖女である奏に記憶を…。聖女である妹の琴に身体を作られた貴方は、聖女という事になります。そして、聖女である貴方は、琴が歌っていた…。「もういい！！聞きたくない！！」」

もう、分かんないよ。

私が人形だとか、私が聖女とか…

もうどうでもいい！

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