私の転移先はボーカルドール！

人形と琴 ページ35

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律と舞は、私のお母さんとお父さんの名前だ。

名前が一緒なのは、偶然なのか？

「琴は、カタリナ…。貴方の姉よ。」
「あ、姉？」

信じられない事を言われた。

どうしてだ…。私にとっての大切な姉は、お姉ちゃん…ただ1人だと思っていた。

それなのに、もう1人姉がいたなんて。

「ジュリィ…それは本当なの？」
「本当です。」
「そんな…。」
「そして、貴方は…琴と同じ聖女。聖女である貴方は、プリパラを守る幻の歌を歌えるのです。」
「聖女…？」

聖女とは何なのだろう。

それに、それだったら私も聖女という事になるのだろうか。

「……とりあえず、貴方は不正に入ってきたアイドルではないです。カタリナ、後で話があります。来てください。貴方もです。フィールナ。」
「……いやリス。そもそも、どうして気付かなかったんリスね。唄の人形だったカタリナ、貴方が唄から奪った人形だったということに。」

に、人形…？

それって、どういう事だろう。

それに、唄？

それは、私の名前…なのに、どうしてだろう。

唄とカタリナで、名前が区別されてる気がする。

フィーが言ってる、唄は、誰の事を指しているの？

「はぁ…その残念な脳みそじゃ、唄が誰の事を指しているか分かってないようリスね。唄は、琴の事リス。琴の…昔の名前。それが、唄…。そして、唄に最も大事にされてた人形だった私に、突如現れたのはカタリナ、貴方だったリス。私は、1番可愛がれてたのに、貴方が来た途端、それが変わってしまったリス。人形だった貴方は、琴に可愛がれてたリス。でも、ある日を境に奏、律、舞は琴の前から去った。そして、それを寂しがった琴は、カタリナを人形から人間にした。そして、私もマスコットになった。でも…。」

話が分からない。どういう事？

私は人形だった？

『生まれよ…私の愛しき命…。おいで、唄。』

……！！

な、なにこれ。

こんなの、私は…。

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