私の転移先はボーカルドール！

ミニライブに向けて2 ページ45

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嘘…。お母さん？お父さん？

どうしてここに…。

私は、お母さん達の元へ走っていく。

「お母さん！お父さん！」

私は、お母さん達を呼んだ。だが、お母さん達は何も反応せずに、ただそこに突っ立っていた。

「お母さん？お父さん？」
「駄目だ！カタリナ！」

後ろから、ひびきの声が聞こえたが、今の私には関係なかった。

お母さん達の傍に近寄ると、お母さん達は振り向く。

すると、そこにはお母さん達ではなく、別の誰かがいた。

無表情で、何も言葉を発さない。

この人達は…誰？

すると、その人達は急ににんまりと笑い、私を襲ってきた。

……！！

こ、声が…出ない。

恐怖で固まってしまって、何もできない。

「やめろ！カタリナに手を出すな！」
「めがねぇさん！あそこです！」

すると、めがねぇ達が私を襲ってきた2人を捕まえる。

脳内に、あのにんまりと笑った2人が離れなくて、私はずっと震えていた。

そんな私を、ひびきは抱きしめる。

怖かった。どうして、あの2人は私を襲おうとしたの。

そして、私を襲おうとした時、あの2人はこう言った。

『あなたを愛す人など誰もいない…』

と。

私を愛してくれる人など、存在するのだろうか。

その考えが、一瞬頭をよぎった。

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