私の転移先はボーカルドール！

聖女の歌 ページ30

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ど、どうして…。

どうして、私のマイチケを持っているの。

「貴方は？」
「私？そうね…コトって名乗っておくわ。」
「どうして、私のマイチケを持っているの。どうして…。」
「そんな事はどうでもいいの。…はい。これ。」

マイチケを渡された。

…何かおかしい。

私は受け取るつもりはなかった。

「いい。それ、単なる偽物でしょう？」
「さぁどうかな？」

突然現れて、見ず知らずの人にマイチケ渡されて、はいそうですかって受け取れる訳ない。

偽物で、それを使えば私はもっと大変な事になる気がする。

「なに？私を疑ってるの？」
「そうだよ。疑ってるの。」
「そう…。なら、おいとまさせてもらうわ。また後でね。」

そして、コトという少女は去っていく。

コトって…確か誰かがそんな名前言ってたような…。

まぁ、いい。

でも…皇神アイドルにもなれない私が、このプリパラを救えるのかな。

というか、このプリパラの危機って何？

今のところ、何も起きていないのだけど。

それに、コトが言っていた後でってどういう事なのだろう。

「きゃああああ！！」

皇神アイドルグランプリの会場から、女の子達の悲鳴が聞こえた。

何かが…始まろうとしている。

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