0.5、プロローグ&ちょっとした日常 ページ2
ーー百合根シェアハウスーー
そこはある人物が無期限でシェアハウス用に貸し出しているある一軒家。
住んでいるのは中々に個性溢れる住人たちで、それは何故こんなにも変人奇人が集まった魔窟がこんな街中の住宅街にあるのだろうかと周りが疑問に思うほど。
しかも不思議な事に、このシェアハウスの不動産資料には具体的な家賃や規則等は一切記されておらず、唯一はっきりと書かれているのは入居条件と家の住所、家の間取りの三つだけ。
よくこれで認可が降りているものだと思う程、なんとも不思議な物件である。
このシェアハウスのお向かいには『野薔薇荘』というこれまた負けず劣らずキテレツな人間が集まるアパートがあるが、……まあ、その話はまた別の機会に…。
ちなみに『百合根シェアハウス』の入居条件だが
・入居できるのは女性のみ
……そう。まさかとは思うだろうが、この一つだけだ。
大抵の者は資料のここまでを見て胡散臭いと思い、入居を考えるのを止めるだろうが、世の中には逆に面白がって入居を決める馬鹿や少しでも金を節約しようと最低の寝泊まりが出来ればいいと言う節約家もいるものだ。
ここに住む者のほとんどはその前者であり、立地や間取りも他の高額賃貸よりも好条件なため入居を決めた者もいるという。
ーーさて、ここから先はそんなぶっ飛んだ奴らの、この私『ユリネ』から見た日常を綴っていく事となる。
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「…駄目だろこれは」
どうあがいても、このままの光熱費ではいずれ大変な事になってしまう。
リビングで一人、家計簿をつけていた美玲は気だるげに頬杖をつき、本日何回目かの溜め息を吐いた。
赤字まみれの家計簿を閉じテーブルに突っ伏す。
少しでも電気を節約しようと切っていたエアコンが、より一層その虚しさを生み出していた。
美玲はそのまま首だけを動かして襖が開けっ放しになっている和室を見る。
視線の先には、無駄にデカいテレビを観ながらお徳用のスナックを貪る同居人たちに、何故かつけっぱなしのノートPC。
それら視界に入れた美玲はまた溜め息を吐き、カタリと小さな音をたてて立ち上がった。
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文字数足んないから次に続きます。ごめんね!byマシュマロ職人
6人がお気に入り
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緋蓮(プロフ) - 東雲さん» コメントありがとうございます春香のことも好きになってくれると嬉しいです (2016年2月21日 13時) (レス) id: a0a1a86752 (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロ職人@アメーバはじめました - しののめちゃん……ありがとう!あと俺のキャラも好きになって!! (2016年2月21日 12時) (レス) id: d119cf07fc (このIDを非表示/違反報告)
R-礼零(プロフ) - コメント、ありがとうございます。菜々が好きなんですね、良かったです。ぜひ、他のキャラも好きになってくれれば幸いです。 (2016年2月21日 9時) (レス) id: 68b6b309f8 (このIDを非表示/違反報告)
東雲 - ミスです。「キャラ的いうと」ではなく「キャラ的にいうと」です。 (2016年2月21日 2時) (レス) id: 78bb1329d0 (このIDを非表示/違反報告)
東雲 - あ、あとキャラ的いうと菜々が一番好感が持てますね!なんが自由気ままで裏表がない感じがします!!(他コメントの流れから) (2016年2月21日 2時) (レス) id: 78bb1329d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マシュマロ職人(一時更新停止)&礼零&緋蓮 x他2人 | 作者ホームページ:http:/
作成日時:2016年1月18日 20時