ヤンキーなのは見た目だけ？ (ページ7)

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Juri side┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

A高の前でAちゃんを待っている間、
帰っていくA高の生徒にビビられているのを
薄々感じる。

暫くするとAちゃんらしき子と目が合って、
今日の朝と後ろ姿がそっくりだったから
追いかけることに。

Aちゃんも俺を怖がってるのか、
声をかけても早歩きで進んでいくAちゃん。

すると友達が先に足を止めて、
Aちゃんも嫌々ではあるが振り向いてくれた。

田「Aちゃんだよね、？」

『そうですけど、』

生徒手帳で見た通り、Aちゃんは実際に会うと
超可愛くて、高校から男子ばっかの生活を
送っているせいか話すのに少し戸惑ってしまう。

田「朝のこと覚えてる？Aちゃんあのとき
生徒手帳落としていったからさ、届けたくて」

自分のカバンからAちゃんの生徒手帳を
取り出すとホッとした表情をしていて。

『私の生徒手帳、、！ありがとうございます』

田「俺、田中樹って言うんで、覚えてください」

『たなかじゅり…』

田「フルネーム(笑)樹でいいよ。
てか今日の朝はごめんね、怪我とかなかった？」

『大丈夫です、』

田「なら良かった。じゃあ、またね」

本当はAちゃんと連絡先を交換したかったけど
A高の生徒からすればきっとB高のイメージは
良くないだろうし、またこうやってAちゃんに
会いに来ることにしよう、。

学校の距離は比較的近いとはいえ、
Aちゃんの学校は共学だし、もしかしたら
Aちゃんはモテてるかもしれないし、
最悪の場合彼氏がいるかもしれないし、、

そんなことを考えれば考えるほど、
Aちゃんと付き合える自信がなくなっていく。

でもA高ってたぶんガリ勉ばっかだし、
勉強のことしか考えてないような男が多いよな、、
だとしたら俺の方が勝ち目あったりする？

てか俺もうAちゃんのこと完全に好きじゃん

この日は朝からずっとAちゃんのことで
頭がいっぱいだった。