ヤンキーなのは見た目だけ？ (ページ4)

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Juri side

学校に着くと1限目が始まる直前だった。

森「樹！遅せぇよ～」

田「ごめんごめん、ちょっと色々あって」

ジ「色々って？」

田「学校来る途中 A高の子とぶつかってさ」

森「そんなことある？笑
その子勉強でもして前見てなかったんじゃないの？」

田「いや、多分走ってた。
俺とぶつかったあとも謝ってすぐ走ってったもん」

ジ「それで遅刻したの？」

田「うん、家出るのが遅かったのもあるけど。
あとその子が生徒手帳落としていってさ」

森「うわ、すげえ、A高校って書いてる、、」

田「これでB高校って書いてたら嫌だろ笑」

ジ「可愛い子だね」

田「ジェシーも思った？笑」
「だから俺今日放課後A高校に届けに行こうかなと思って」

森「それ本気で言ってんの？
俺らの学校良い噂ねぇし、A高のヤツらに変な目で
見られるかもよ」

田「えーでもこのAちゃんって子に渡さないと
じゃん。無かったら困るだろうし」

ジ「確かにね、
逆に樹見た目怖いからみんなビビるんじゃない？笑」

森「ついでに俺らも行く？」

ジ「いいね、3人で行こうよ！」

田「ダメだって！てかなんだよついでって笑
3人で行ったらそれはそれでAちゃんが
ビビるでしょ」

慎太郎とジェシーも一緒に来ることになりそう
だったけど、なんとか言い聞かせて俺1人で
行くことになった。

その後の授業中も時々ポケットから生徒手帳を出して
意味もなくぼーっと見たりしていた。

Aちゃんは何の授業受けてんのかな、とか
放課後A高に行ったのに俺の顔覚えてなくて
不審者だと思われたらどうしよう、とか
そんなしょうもないことを考えていると
今日の授業はあっという間に終わった。

終礼を終え、

森「樹、気をつけて行けよ」

ジ「なんかあったらすぐ連絡して」

田「おう、じゃあな」

2人とバイバイしてから俺はA高校に向かった。