73、ジャズとお疲れの教師たち ページ32
Aside
朝方、日が登り始めるころに俺は報告塔に向かっている。あれ?こんなとこに報告塔なんてあったけ?マルバス先生みたいな人がいるけど、絶対にマルバス先生じゃない。
「あれ?提出していかないの?」
『貴方だれですか?マルバス先生じゃないてすよね?というか生徒だよな。お前誰や。』
「あー…、やっぱりAちゃんにはむずいかぁ…」
そう言いながら変装を外すマルバス先生もどき。その正体はジャズだった。そんなので俺を騙せるとでも?しかも教師に化けてやろうとしたって出来ないに決まってるのに…。どうせ賭けでやってみようと思ったんだろ。
『ねぇジャズ。俺見抜いたから逆にポイントちょうだい』
「ちっ…。仕方ねぇな」
その隙に奪おうとしたのか近くに寄って来たから、すぐに距離を取る。よし、このまま走り抜けよう。体力は俺の方があるはずだ。作った報告塔の横にポイントと思われるものがあったから、攫って持っていった。
「ぐへぇ…、疲れた…」
「もううごけねぇ…」
「2人とも体力ないですね」
「若いっていいね…」
なんか聞こえる…。はっ!この声は教師!?とりあえず、ポイントを攫われないように預けてこよう。
『ポイントお願いしまーす』
「はーい。あれ?でもこっちは模造品だね…」
『あいつらか…。あ、そっちは大丈夫です。知り合いの奪って持って来たやつがどうやら偽物だったようです。処分してください』
「了解。じゃ、引き続き頑張ってね」
はっ…、尊い…。教師みんな尊いわ…。よし、さっき声がした方に行ってみよう!まだいるかもしれない!走って向かえば、イポス先生とツムル先生とオリアス先生が見えた。
「若いって凄いわ…」
「若返りたい…」
「何そんな年寄りなこと言ってるんですか?」
「年寄りじゃないやい!」
なんか、コントみたいになってる…。ツムル先生とイポス先生がぐったりしていて、オリアス先生が若いって言われている。というか、まだみんな若いでしょ。
『先生たち何やってるんですかー?』
「わぁ…、眩しい…」
「あ、そうだ。昨日ちょっと中継見てたけど、あんなの俺教えてないんだけど」
『いやぁ、楽しくなっちゃって…!でも今の方が教師と会えて楽しいです!』
「若いって凄いな…」
「お前も年寄りなこと言ってんじゃん!」
オリアス先生、さっき2人に言っていたことを逆に返されていた。お疲れとしか言いようがない。その3人と別れて、俺は収穫祭に戻った。
ラッキーデビル
パイモンちゃん
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hibiki(プロフ) - β=nanasi³さん» ありがとうございます!場面想像すると尊さで⚪︎んでしまいますよね。わかります! (2月24日 15時) (レス) id: de3ac271a4 (このIDを非表示/違反報告)
β=nanasi³ - …みんな尊いっすね…!私も場面を想像してたらタ ヒにそうです(?)やっぱ最高です! (2月24日 15時) (レス) @page30 id: 18b89fe2f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:hibiki | 作成日時:2023年10月23日 22時