番犬に拾われました。II【魔入間】

68、特訓の行方 ページ27

Aside

「じゃあ、そろそろ終盤と行こうか…」

『は、はい！』

あれから特訓してしばらく経った。少しずつでも着実に身に覚えてきて、イポス先生とやり合うことに…。やってること、アズたちと然程変わらないじゃん！

『うぐ…、かっこいい…』

「そんなんじゃ倒せないよ」

『はいぃぃ…』

でも！かっこいいもん！教師かっこいい！ずっと眺めてたい！尊い…。戦闘形態のイポス先生が1番かっこいい…。この教師のかっこよさに耐えるのが試練になってる…。

「Aちゃんはその前に教師でﾀﾋなないようにするのが良さそうだけど、時間も限られてるからこのまま続けるよ」

『が、頑張ります…』

「うーん…。そんなに教師好きなら、教師に見られると思ってやってみたらどうかな？まだ頑張れる気になれるかなと思ったんだけど…」

『はい！教師にいいとこ見せたいです！まだ、しっかり話せてない教師や認知されてない教師に知ってもらいたいです！』

「そのためにも頑張ろうか」

俺の特訓の意図が変わってる気がするけど、この方がやる気でるからいいよね！疲れたら休憩するか聞かれるけど、疲れた時にかっこいいとこをじっと見るようにしてずっと続けてる。今日は休日だから、その状態で10時間くらいやった。よく体力持ったな…。しかもぶっ続け…。教師の回復威力すげぇわ…。

「そろそろ夜だし、終わろうか。流石にこっちも飲まず食わずで10時間ずっとは疲れる…。よく体力持つね」

『ごめんなさい！』

「若いって凄い…」

『多分、俺の場合だと教師とやってるから体力無限みたいになってるだけだと思います。教師の癒しで体力も回復され続けてる…』

「教師好きが凄いだけだった…」

その後も少しやって、イポス先生に家系能力の召集(ウィンチ)を使われてすぐ側に来させられた時にﾀﾋにながら一撃加えた。ﾀﾋなないように耐えようとしたけど無理そうだったから、適当に手を出したらまさかの一撃だった…。

「家系能力使われたなぁ…。んー、まぁキリいいしこのへんまでにしとこうか。明日からもお楽しみにね」

最後、ちょっと楽しそうな悪い顔してた…。俺、明日から何されるんや…。でも、急に見たことない顔見せられたらﾀﾋぬよ…。

「あれ？A？」

『入間くんだ！どした？』

「少しだけ休憩…」

『そっか。イポス先生が悪い笑み浮かべてた…』

「ご愁傷様…」

そして、翌日からタカを外して異常な程にしごかれた。まぁ、かっこよかったからよし！

69、収穫祭開幕！→←67、みんなの様子

ラッキーデビル

パイモンちゃん

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す