二話、後輩くん ページ10
「楽器なんか…嫌いだ!」
突然そう言い放たれた
空気はピリピリとしている
どうしたの?気でも狂った?
「オーケストラ部ってなんだよ!
ただの小さな楽器を弾いてるだけじゃねえか…
俺が本物を魅せてやる。よくみとけ」
生意気だな
第一印象はこれだった
第一印象大事っていうじゃない?
親に教わらなかったのかな
男の子が使った楽器はオーボエ
これもオーケストラに必要な楽器だ
荒々しい感じ
心がこもっていなくてただうるさいだけ
「ちょっと!やめにしなさい
私の前でそんな荒々しいのを弾かないでちょうだい」
よく言った雪華!
さすがに怒ったかなこの子
『有栖、インストルメントいるよ』
「んぇ…?本当だ!翡翠色に光ってる!」
「あんた、インストルメント知ってるの?!」
すっごく「ぱぁぁあ!」って効果音がつきそうなほど
めっちゃ笑顔になる男の子
なんだ、インストルメントの力を認めて欲しかっただけじゃん
素直でいい子でよかったよ
っていうのを許していないのが
まあ雪華と意外にもシャル、あと花奏先輩だった
三話、怒らせてはいけない→←第2章―荒々しい1年生― 一話、力と効果
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作者名:まろちゃん | 作成日時:2021年6月17日 15時