二話、オーケストラ部 ページ4
オーケストラ部の部室前
旧館の方にあるから来てみたけどちょっと怖いね
ミミィが勢いよく扉を開けた
「先輩たち！新しい部員です！」
「…部活見学者でーす」
まるでもう入部するみたいだよ
「入部希望者？こっちおいで」
先輩たちは受け入れてくれたんだけど
私なんで入部すること前提なの？！
おかしくないでしょうか
「有栖って楽器何ができる？」
「結構おばあちゃんが持ってたからオーケストラに必要なのは大体」
その時にインストルメントとパフォーマーの話をされたから
忘れたくても忘れられないんだよね
忘れたくないけど
そう言った後に弾かされたのはピアノ
ピアノくらいなら結構できるけどなぁ
「やっぱりこのピアノ古いな…価値が減ってきちゃった」
「ダメです先輩…我楽多がかわいそうです」
何言ってんだこいつって目で見られる
インストルメントの話でみんな知らないのかな
「先生に言って新しいの買ってもらう？」
「でもピアノって高いよね」
オーケストラ部に入るのを考えてしまう
耳を塞ぎたくなるような光景
もしあれが本当なら
昔の話が本当ならこのピアノは助かるかもしれない
だって、楽器は生き返るって言ってたから
私が大事に使うから…ピアノ、もっと残っていてほしい
＿沈黙。
「有栖！何でピアノが光ってるの？」
ミミィが叫んだ
ハッとピアノを見たら淡いピンクに光っていた
そこから小さな小さな光となって目の前に落ちてきた
その光から少し離れてって言われてる感じがして
ゆっくりと離れた
光は少しずつ晴れていきそこには1人の女の子がいた
流石にみんなで叫んだ
先生に叱られたのはいうまででもない
三話、小さな小さな命→←第1章 ― 我楽多インストルメント ―一話、我楽多
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作者名：まろちゃん | 作成日時：2021年6月17日 15時
