【ツイステ】なぁ聞いたか？？...噂のオネエ、結構良い身体してるらしい【男主】

◆真紅の暴君−５８◆ ページ12

トレイ「はは。皆お疲れ。苦労した分、きっと美味いぞ」

グリム「もう匂いだけでお腹いっぱいなんだゾ〜...」



嘘つけ、と心の中でツッコミを入れながら上体を起こし、後ろの台に背中を預けてふぅと息をつく。
寮の全員が食べるだけのケーキって、食べるのは一瞬でも作るには物凄い手間が必要なんだなぁ...一つ学んだね、トレイ先輩がいなかったらハーツラビュルは崩壊するって←

トレイ先輩の冗談も話半分に聞きながらぼんやりと時計を見上げれば、時刻は午後の五時を回ったところ。
確かこの後は主人公とグリム、デュースが買い物に出る展開になって...



(あぁそうだ、昼間の温玉先輩たちに絡まれるんだっけ)



正直デュース一人で撃退できるのを知ってるから行く必要はないと思うけど...
...でも、買い物袋も皆で持てば楽になるよなぁ。

今のうちに購買を見ておきたい気もするし...ついでに必要なものを色々と......と買い物メモを書き出し始めると、丁度作業中のトレイ先輩があっと声を上げた。
ナイスタイミング。
買い物メモを折りたたんでポケットにしまい込んだ私は、誰よりも早く立ち上がって「俺が行きます」と声を上げた。



『俺も購買に行きたいと思ってたところなんで、必要なものがあれば買ってきますよ』

トレイ「それは助かるけど...一人で大丈夫か？誰か一緒に...」

ユウ「あっ、私も行きます！」

グリム「オレ様も！エドにツナ缶買わせるんだゾ！！」

デュース「おい。...荷物持ちで僕もついていっていいか？グリムが余計な物を買わないように見張る必要もあるだろうし」

エース「オレはパス！！もう一歩だって動きたくない...」



結局このメンバーになるのね、とこっそり笑みを零し、トレイ先輩に書いてもらった買い物メモを持っていざ購買部へ。

...あれ、よく考えたら私、自分から地雷ふみに行ってる？
店主サムの秘密の友達がもしも、私の正体に気がついたら...
いや、気付かれたって別に、ね？
何か悪いことをしたわけでもないんだし、大丈夫なはず...きっと...



(......ま、何とかなるっしょ(滝汗))



ここ最近自分の意思がぐらぐら過ぎて本当に辛い。
...それもこれも皆、周りにいる《他人の情緒絶対破壊するマン》達の影響に違いないのだが。

どれだけ固い意志があろうが、あの顔のいい連中に実際に頼み事でもされてみろよ。
結局、オタクは「ひゃい...」って言って言うこと聞くしかできなくなるんだからな←

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