【ツイステ】なぁ聞いたか？？...あのオネエ、怪力で備品壊したらしい【男主】

◆深紅の暴君−２◆「飛行アシスタント！」 ページ4

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【運動場】







二時限目は飛行術。
男子更衣室での着替えは流石に慣れたものだが、授業二日目にしてもまだ慣れないのは相変わらずの熱視線である。

瞬きはちゃんとしているのだろうか。
何故目が充血しないのか、それだけが最早気になって仕方がない。



セベク「...(ｼﾞｰｯ」



人前での着替えに慣れているとはいえ、凝視されるのは幾ら何でも気恥ずかしい。
ささっと学園指定の体操着に着替えを済ませ運動場へ向かうが、セベクも同じようにして後ろをついてくるからいたたまれない。
終始無言なんだもの、いっそ話しかけられた方がどれだけいいか...



バルガス「昨日は個人のスタイルを見てまわったが、本日は二人一組でペアを作り、人一人を支えられるかどうか見せてもらう！」

「え〜〜〜！？まだ二日目なのに！？」

バルガス「勿論落ちてケガをしないように低空飛行で構わない。単にこれは、個人にどの程度バランス能力があるかを試すものだからな。足が地面から離れた状態で一分間！
　 優秀な魔法士は健全で強靭な肉体から！いざというときに人を支えられないようでは、たかが知れた者にしかなれん！！！」



クラスメイト達がぶーぶー文句を言いながらペアを作る中、人の誘い方を知らない私は一人ぽつんと立ち尽くしていた。
......あ、やばい。
私前世でも今世でも基本受け身だったから、自分から人を誘うやり方って知らない、かも。

ユウ達なら大体どういう人かわかってたから大丈夫だったけど、このクラスメイトほぼ全員モブだし...！！！
しかも私は入学式で失態を犯した人間だ。
ペアになってくれる人なんかいるわけ...



バルガス「よし、全員ペアは......ん？ベル、お前まだペアができていないのか？他に残っている生徒は...」

セベク「先生、僕も余っているので彼と組みます！」

『！』

バルガス「おぉ、ジグボルトか。よし、これで全員ペアはできたな？前半は練習時間とする、自信のあるペアから俺のところへ来い」



それぞれが練習のために散らばり始め、私とセベクも開けた場所へと移動することに。



セベク「...」

『...』



拝啓母さん、物凄く気まずい空気の時は一体どう話題を切り出せばいいのでしょうか。
......母さんの誰とでも仲良くなれるあのふわふわオーラが私に受け継がれていないのが、今となっては悔しい限りです。

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