◆深紅の暴君−１２◆ ページ14
ずいっと目の前にカルボナーラののった皿を突き出すと、明らかに動揺した先輩達がそれを反射的に受け取った。
取り合えず交換はできたのでこれ以上問題を起こさないでほしいのだが、彼らはじぃっと俺を見つめたままその場で動かない。
周りのやじ馬も俺を見てひそひそと...全く、感じ悪いなあ。
「アイツ入学式にいた頭のおかしい奴か...？」
「...夜中に徘徊してるオネエはアイツなんじゃねぇかって皆噂してるぜ」
「一体どんな奴なんだ...？噂では気の良い奴だって話だけど...」
ねぇ、私って噂の中でしか生きられない妖精さんみたいな立ち位置なの？？？
なんかオネエって認知されてるのはこの際いいんだけど、オネエ＝未知の新生物みたいな目で見るのやめない？？？傷つくから。
ユウ「エド...ごめんね。グリムの事、庇ってくれてありがとう」
『んーん、俺そんな拘りとかないし...気にしなくていいよ。ほら、あっちで一緒に食べよ！初日の事色々聞きたいし！』
温玉先輩「ちょ、ちょっと待て！」
『はい？...っ』
振り向いた瞬間に胸ぐらを掴まれ、息が詰まった。
...あー、やっぱり交換だけじゃ許してくれませんよね。
元々温玉が大事ってよりは後輩に幅利かせる目的でからんでるんだろうし。
あーあ、こんなんだったら...
(普通に温玉割って食べたかったな)←
胸ぐらを掴まれたまま軽くため息をつきつつ、なんでしょうと努めて冷静に尋ねる。
ここでこっちが声を荒げたところで絶対いいことにはならないだろうし...
しかし、私の選んだ行動にさして意味はなかったのかもしれない。
温玉先輩は未だ私に対して動揺を隠せずにいるが、声を震わせながらこんなんで許すと思ってんのか！と大声で怒鳴りつけてきた。
温玉先輩の友人「俺達はぶつかってきたこいつに代わりを要求してんだ！お前関係ねぇだろ！？」
『確かにこの件、俺が関わったわけではないので先輩的には関係ないかもしれませんが......後輩として、先輩が困っているのを助けようと思ってしたことです。ご迷惑だったなら謝ります、どうもすみませんでした』
手を放してもらってから淡々とそう告げて頭を下げる私に、先輩達はより一層慌てだした。
温玉先輩「こ、コイツやりづらいな...」
温玉先輩の友人「なんて理想の後輩なんだ......！」
(...まぁ、全部演技なんですけどね)
ユウに理不尽な喧嘩吹っ掛けてくるような奴、私が思いやる義理なんかそもそもないじゃん。
◆深紅の暴君−１３◆→←◆深紅の暴君−１１◆「宝玉デストロイ！」
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雨水(プロフ) - ミ〜さん» 説明無しで申し訳ないです！次がパスワードになってて読めないのはまだ三章が完結してないからです！間違えて、下書きではなくパスワード保護にしてしまって...！三章完結まで、今暫くお待ちください！！ (2021年10月3日 13時) (
レス) id: c39e48623f (このIDを非表示/違反報告)
ミ〜 - 題名がめちゃくちゃ面白い！次パスワードで読めない、、、悲しい (2021年10月3日 9時) (レス) @page43 id: 4fbb4af4cd (このIDを非表示/違反報告)
雨水(プロフ) - さくらんぼ＆チェリー@サブさん» これから先他のキャラとも絡みはじめ、現在絡んでいる人達との仲もどんどん進展していく予定です...！とても嬉しいコメント、ありがとうございます！より楽しんで頂けるよう、尽力致します！！！ (2021年8月2日 2時) (レス) id: c39e48623f (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ＆チェリー@サブ(プロフ) - セベクとの絡みはもちろん、ユウちゃんらと絡みも最高に好きです。何よりエドくんのオタクゆえの悩みに共感……とても素敵な作品に出会えて幸せです。 (2021年8月2日 1時) (レス) id: 965a1711c1 (このIDを非表示/違反報告)
雨水(プロフ) - 63:927393さん» コメありがとうございます！エドの家族も、話を進めるうえで今後ちらほら出てくるので出てきたらこういう人なんだよなって少し思い出していただけるとｗ私は学園関係者箱推しで、生徒ではヴィルが最推しです！アズの寮服がいつまでも出てきてくれなくて泣いてますｗｗｗ (2021年6月22日 22時) (レス) id: f8f24d2a5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨水
| 作者ホームページ：http://hibiki
作成日時：2020年12月22日 20時
