カミツレ125 ページ4
「そうです、教官の好きな人が気になったんです」
「ふーん？」
「あの、こんな格好で言いたくはないんですけど、もう言ったも同然なんで聞いてくれますか？」
「聞きましょう」
「実は…小牧教官の方が、私好…」
「ストップ」
口を手で塞がれる。
「？！」
「そういうのはさ、男から言うのが定石でしょ。
俺は笹塚さんが、今回頑張ってくれてるところとか、色々含めて笹塚さんが好きだよ」
「…へ？」
「え、だから付き合ってください」
「え」
「…え」
無言の時間が過ぎて行く。
「ドッキリですか」
「違います、本気です」
「泣いちゃう…」
これが夢じゃなくて、本当だとしたら。
「教官に先言われちゃったけど、私は小牧教官のことが好きです」
「じゃあ」
「付き合ってください！」
「ん、こちらこそ」
告白ってこんなに素直にいくもんなの？
「びっくりしたー。笹塚さんが思ったよりも男前で俺から告白できないところだった」
「いや、私結構女々しいんです。だって毬江ちゃんに…」
「なに？嫉妬した？」
ニヤニヤしながら問われ、
「そうです！悪いですか？！」
半ばヤケになってやった。
すると顔を背けられた。
何故。
教官が振り返り、座っている私の頭をぐちゃぐちゃにする。
「笹塚さんって中身は男っぽいと思ってたけど、可愛いよね」
「…はっずかし。やめてください。しかも微妙に褒められてない気もする…」
お互いの目線が合って、どちらからともなく笑みが零れる。
幸せってこういうことなんだろうな。
「小牧教官」
「2人の時に教官はやめてよ」
「じゃあ、小牧さん？」
「んー」
「幹久さん！」
「それで」
「…幹久さん、私恋愛とやらをあまりしたことがないのでお手柔らかにお願いします」
「そこも響の良いところだったりするよね」
どういうことだ。
そしてさらっと下の名前呼びはもうなんなの。
少し小牧教官、もとい幹久さんとの時間を楽しんで。
「じゃ、また明日」
「はい」
取り敢えず今日は様子見で明日から仕事復帰。
幹久さんが去ったあとの医務室で幸せを噛み締める。
これ、明日から仕事で顔合わせたらニヤける気しかしないんですけど。
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ひびひび(プロフ) - なーりんさん» 大変長らくお待たせしました…！そして待っていてくださってありがとうございます！！これから細々ではありますが、更新していきたいと思います、よろしくお願いします！ (2022年4月9日 22時) (
レス) id: 4f70747d5a (このIDを非表示/違反報告)
なーりん(プロフ) - 更新嬉しいです。ずっと楽しみに待ってました (2022年4月9日 5時) (レス) @page12 id: f918c3d779 (このIDを非表示/違反報告)
Ne - おもしろかったー!これからの二人のいちゃいちゃみたいです! (2021年7月10日 22時) (レス) id: 5823d18468 (このIDを非表示/違反報告)
ひびひび(プロフ) - レモンさん» 長い間、返信できず、申し訳なかったです…更新再開いたしましたので、今後とも是非楽しんでいただきたいです！！ (2019年12月26日 15時) (レス) id: 3bc670f8d9 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - すごく面白いです！ これからも頑張ってください！ (2019年9月11日 23時) (レス) id: 23f3a4cd73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひびひび | 作成日時：2019年3月18日 9時
