カミツレ124 ページ3
ふっと意識が浮上して目を開ける。
そこは医務室で。
ああ、そういえば小牧教官に隣にいてもらって寝たんだった。
んん？！
待て、そんな恥ずかしいことしたんか、自分？！
キャラが迷走し始めた今日此の頃です、どうも。
「ああー良かったぁぁ！やっと起きた！」
「笠原、あんたのその声は寝起きにはきついわ」
「医務室では騒ぐなよ…」
「貴様はいつもいつも騒がしい…！」
私が目覚めたタイミングを見計らったのか、ちょうどいつものメンツが顔を出す。
変わらぬ光景をニコニコしながら眺めていると、今まで無言だった小牧教官が無言のままこちらに近寄ってくる。
え。怖い、こわい！
「はい、測って」
「はい」
ぐっと渡された体温計を挟む。
ピピっと音が鳴り、私が確認する前に取られる。
あれ、なんかデジャヴ。
「ん、良かった」
「何度なんですか」
「35.6」
あら平熱。
「え！低くない？」
「いや、こんなもんじゃないの？」
「え、私なんて36.5！」
「たっか！」
「いや、響が低い！」
「いやいや」
「お前ら暇だな…」なんて手塚の声が聞こえたのでこの不毛な会話はやめにします。
てなわけで、笹塚完全復活です！
「おい、そろそろ戻るぞ」
「あ、次って館内巡回ですよね」
「ああ」
「小牧はまだここに用事あるんだよな」
「うん、だから先戻ってて」
「じゃあねー」
「うん、またねー」
嵐のように去って行った堂上班の皆さんと麻ちゃん。
用事があるらしい小牧教官は何故だか私のベッドの側から動かない。
「教官？」
「ん、何？」
「いやあの、用事があるんじゃないんですか…？」
「んー、用事っていうかね…とにかく元気になって良かった」
「はい、お陰様で元気になりました！ご迷惑おかけしました」
「俺が言えた話じゃないかもしれないけど、これから何か体調に変化があった時は俺に言うこと。約束して？」
「小牧教官に言えば良いんですか？」
「そ。取り敢えず俺」
「わかりました」
「あの、教官…」
「なに？」
「教官は…毬江ちゃんのこと好きですか？！」
恥ずかしくて勢いつけすぎた。
「？！好きだよ、そりゃ。昔からよく知ってるからね」
「それって妹的な…？」
「うん、妹。女性として、ではないよ」
見透かされたような答えが返ってくる。
あーあ。勇気出して聞かなきゃ良かった。
微妙なところでチキンを発動させる。
「なに、俺の好きな人が気になったの？」
「いえ、はい」
「どっち？」
笑われた。
もういいや。
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ひびひび(プロフ) - なーりんさん» 大変長らくお待たせしました…！そして待っていてくださってありがとうございます！！これから細々ではありますが、更新していきたいと思います、よろしくお願いします！ (2022年4月9日 22時) (
レス) id: 4f70747d5a (このIDを非表示/違反報告)
なーりん(プロフ) - 更新嬉しいです。ずっと楽しみに待ってました (2022年4月9日 5時) (レス) @page12 id: f918c3d779 (このIDを非表示/違反報告)
Ne - おもしろかったー!これからの二人のいちゃいちゃみたいです! (2021年7月10日 22時) (レス) id: 5823d18468 (このIDを非表示/違反報告)
ひびひび(プロフ) - レモンさん» 長い間、返信できず、申し訳なかったです…更新再開いたしましたので、今後とも是非楽しんでいただきたいです！！ (2019年12月26日 15時) (レス) id: 3bc670f8d9 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - すごく面白いです！ これからも頑張ってください！ (2019年9月11日 23時) (レス) id: 23f3a4cd73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひびひび | 作成日時：2019年3月18日 9時
