カミツレ131 ページ13
「また会うの？」
「まあ、時間が合えばってとこかしらね。何か向こう、図書館問題のこと調べてて話聞きたいって言うし」
「え、意外。1回で見切り着けるんじゃないんだね」
遠慮なく感想を言わせていただく。麻ちゃんには遠慮なんてものは要らない。
「柴崎、みんなに盛り上げられて渋々付き合ったんじゃないかって思ってたから」
「乗り気じゃなかったのは否定しないわ。でも会ったからって付き合う訳でもないでしょ？そもそも付き合ってくれとか言われた訳でもないしね」
「自分のことは鈍いのに、人のことになると鋭いのね郁は」
「うるせえ響」
「それはそうと、イヤだったら断りなよ？」
「乗り気じゃないのに付き合うほど失礼な人間じゃないわよーあたしは」
麻ちゃんは人に心配されるのを良しとしないから、これもきっとこの場で出ただけの言葉だろうな。
「でもほかの女子にはあたしが朝比奈さんについて言ったこと黙っててね」
「麻ちゃんがそんなこと言うの珍し。まあ確かにこの話題で人のおもちゃにされるのなんて癪だものね」
「分かった」
郁は単純なヤツなのであっさり了承した。
「あでも手塚には言っていい？心配してたから、一応」
「すんごいもったいぶってたけどね」
「堂上教官にはあたしが1番ファンなのは堂上教官ですからってくれぐれも伝えといて」
「そういうこと言うから堂上教官ますます引くんだと思うけどなー」
「それが面白いから言ってるんじゃないの。っていうかあんたあたしがホントに堂上教官狙ってもいいわけ」
あらあら。目に見えて固まった。
ややあって本人は多分何気ないつもりの口調で
「別にそんなの柴崎の自由じゃん、あたし関係ないしそんなの確認される筋合いもないしっ」
「くそあまずっぺぇなこのやろう」
「冗談よ、むきになんないの」
思わず汚い言葉が口からまろびでる。
「先に寝るわ、ちょっと昼間にからかわれすぎて疲れちゃった」
この言い方で少し心配になり、私と郁は麻ちゃんを目で追う。
「おやすみ、静かにしてるね」
「遅くまでお邪魔してごめんね、私戻るわ」
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←お久しぶりです
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 452人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひびひび(プロフ) - なーりんさん» 大変長らくお待たせしました…！そして待っていてくださってありがとうございます！！これから細々ではありますが、更新していきたいと思います、よろしくお願いします！ (2022年4月9日 22時) (
レス) id: 4f70747d5a (このIDを非表示/違反報告)
なーりん(プロフ) - 更新嬉しいです。ずっと楽しみに待ってました (2022年4月9日 5時) (レス) @page12 id: f918c3d779 (このIDを非表示/違反報告)
Ne - おもしろかったー!これからの二人のいちゃいちゃみたいです! (2021年7月10日 22時) (レス) id: 5823d18468 (このIDを非表示/違反報告)
ひびひび(プロフ) - レモンさん» 長い間、返信できず、申し訳なかったです…更新再開いたしましたので、今後とも是非楽しんでいただきたいです！！ (2019年12月26日 15時) (レス) id: 3bc670f8d9 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - すごく面白いです！ これからも頑張ってください！ (2019年9月11日 23時) (レス) id: 23f3a4cd73 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひびひび | 作成日時：2019年3月18日 9時
