カミツレ130 ページ11
業務が終わって帰寮。荷物を置いたり着替えたりしたところで郁からメッセージが入る。
柴崎が帰ってきたから一緒にお昼のこと聞こう!
というお誘い。
もちろん気になるので即OKして2人の部屋へ向かう。
「失礼しやーす」
「あ!来た!!」
麻ちゃんは丁度今帰寮したらしく、まだバタバタしているのでお先に座らせて頂く。
「で?どんなだったのその朝比奈さんって」
お昼の麻ちゃんのお相手の名前は朝比奈さん。
「どんなとか言われても人柄わかるほど喋ってないし?食べてすぐ店出たの知ってるでしょ、見てたんだから」
「もーう、柴崎はどう思ったのってことじゃーん!」
「いった!」
テンションが上がった郁が麻ちゃんの肩をはたいたから、麻ちゃんからガチの悲鳴が出た。
「ごめん!」
「ちょっとぉ、戦闘職種女が手加減なしに華奢な女の子叩いたら肩ぶっ壊れるよー」
「おいこら響余計なこと言ってるな?でもほんとごめん、ちょっと手が滑っちゃって」
そう言いつつ手加減した素振りを練習する郁。
「そもそも叩くなって話なんだから練習すな」
「ねえ、そんでどうなのよ」
早く、とせっつきながら質問しているが、確かに私も野次馬精神が顔を出して早く聞きたいので、先程のいざこざは流す。
「思ったよりは面白そうかなってくらいかしらねー、今んとこ」
「へー、じゃあ頭いいんだ?」
あけすけな郁の感想に麻ちゃんが目をしばたたく。
「というのも、麻ちゃんは頭いいって認めた男にしかそういう言い方しないんだよ」
自分では気づいてないかもだけど、と私が説明を加える。
「そっかー意外ー」
「まあ見てくれがいいのは認めるけど」
と唇の端で皮肉っぽく笑い、
「…とか切って捨てるかと思ってた」
と郁が麻ちゃんの真似らしきものを披露する。
「…ちょっと、今のあたしの真似のつもり?」
「我ながらそっくりー」
「失敬ねあんた」
言いつつ麻ちゃんが郁の口元をつねりあげる。
「修行が全然足りてないわ、突っ放す時はもっと徹底的に冷たく斜め上から見下ろすように!クールビューティ、アーユーオッケー?!」
「え、ダメだしそこなの??」
「いや響も突っ込むとこそこか?!柴崎も自分でクールビューティとかこれだから美人は!」
わーわーと言いながら笑えるこの空間が平和で好きだ。
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ひびひび(プロフ) - なーりんさん» 大変長らくお待たせしました…!そして待っていてくださってありがとうございます!!これから細々ではありますが、更新していきたいと思います、よろしくお願いします! (2022年4月9日 22時) (レス) id: 4f70747d5a (このIDを非表示/違反報告)
なーりん(プロフ) - 更新嬉しいです。ずっと楽しみに待ってました (2022年4月9日 5時) (レス) @page12 id: f918c3d779 (このIDを非表示/違反報告)
Ne - おもしろかったー!これからの二人のいちゃいちゃみたいです! (2021年7月10日 22時) (レス) id: 5823d18468 (このIDを非表示/違反報告)
ひびひび(プロフ) - レモンさん» 長い間、返信できず、申し訳なかったです…更新再開いたしましたので、今後とも是非楽しんでいただきたいです!! (2019年12月26日 15時) (レス) id: 3bc670f8d9 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - すごく面白いです! これからも頑張ってください! (2019年9月11日 23時) (レス) id: 23f3a4cd73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひびひび | 作成日時:2019年3月18日 9時