カミツレ8 ページ9
新隊員の教育期間も終盤を迎え、実地訓練が多い今日この頃。
「お久しぶりです。今日はよろしくお願いします、小牧教官」
「久しぶり。こちらこそよろしく」
今日はバディで館内警備。バディは小牧教官。
ふと隣から殺伐とした空気を感じて見てみるとお互い違う方向を見ている郁と堂上教官。
「別々の方向を向いているのは警備だから良いと思うけど、あの空気はどうにかならないもんですかねぇ」
「うん。笹塚さんの言う通りだね」
少し笑いながら言う小牧教官。
しばらくは何事もなく歩いていると遠くの方で郁が、走って男子トイレに入るのが見えた。
小牧教官を振り返ると教官は頷いて
「行っておいで」
と言った。その言葉を聞くや否や私は走って郁の元へ。そしてその時ちょうど郁が要注意利用者と思われるカッターを持った男を投げ飛ばした。
「要注意利用者確保！」
郁がこちらを振り返った時、男がカッターを持つのが見えた。
「危ない！！」
私は後から走ってきていた堂上教官の方へ郁を投げ、男のカッターを弾き飛ばし、投げて後ろで手を組んで上から乗った。カッターを飛ばす直前、右腕が熱くなった気がしたけどそんな事を気にしている場合じゃない。
「小牧教官、手錠！」
すっと真顔で寄ってきた教官に一度男を任せて入り口の方を向くと郁が思いっきり堂上教官にひっぱたかれていた。
「いつまでもスポーツ気分なら辞めちまえ、お前は防衛員には向いていない」
そう言い終わった堂上教官に小牧教官が男を渡して言った。
「俺と笹塚さん、医務室行ってくるから。」
なんで？小牧教官、怪我でもしたの？
頭に？をたくさん浮かべていると小さくため息をつかれ
「自分の右腕。見てごらん」
と言われた。
はて、と思いながら見てみると白いシャツが赤く染まっていた。カッターで切られたらしい。右腕が熱くなった気がしたのは、切られたからだったんだ…
そんな事を思っていると小牧教官に行くよ、と声をかけられた。
床に座っていた私は立とうとしてぐらついた。いわゆる貧血ってやつだ。
今にも飛びそうな意識を頑張って繋ぎとめようとしながら歩こうとすると
「ごめん。俺が運んでく」
と言う言葉と共に、体が浮いた感覚。今、どういう状況なのか確認したかったがあっという間に私の意識はなくなった。
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陽子(プロフ) - そうだったのですね…わざわざありがとうございました！ (2017年7月31日 6時) (
レス) id: 6132688738 (このIDを非表示/違反報告)
ひびひび(プロフ) - 良かった！名前が変わって！ご指摘ありがとうございました。稲嶺さんは原作では亡くなってないんです。何故か映画やドラマでは亡くなった設定だったのですが。私は基本原作で進めてるので…そこらへんはご容赦ください…！ (2017年7月31日 4時) (レス) id: 9e629c565e (このIDを非表示/違反報告)
陽子(プロフ) - 名前変わりました！ちなみに、稲嶺さんは日野の悪夢で亡くなってませんでしたっけ？昨日DVDで観たとき、出てたような…間違えてたらごめんなさい(*- -)(*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2017年7月30日 21時) (レス) id: 6132688738 (このIDを非表示/違反報告)
ひびひび(プロフ) - 陽子さん» 一応直せたと思います！下の登場人物設定のところで名前を入れていただくと変換できるようになってると思います！ (2017年7月30日 8時) (レス) id: 9e629c565e (このIDを非表示/違反報告)
陽子(プロフ) - Σ(; ﾟДﾟ)ごめんなさい…分かりません。でも、変換できなければそれで大丈夫です。ありがとうございました！ (2017年7月29日 23時) (レス) id: 6132688738 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひびひび | 作成日時：2017年5月9日 4時
