カミツレ34 ページ33
メデイア良化法のせいで書庫は毎日戦闘状態。書庫を閲覧室並みに簡単に利用できることが図書館に課せられたサービス項目になっている。
壊滅的だった郁が少しずつできるようになってきて他館リクエストの合間にその他の業務までこなせるようになった。
麻ちゃんの鬼のような特訓のおかげだね。
「あいつは顔をどうしたんだ。皮膚病か？」
堂上教官がバタバタやってる郁を見ながら言う。
ま、そりゃ目立つわな。ニキビができたり消えたりしてたら。
「訓練の弊害ですよ」
「何だそりゃ」
「麻ちゃんに書庫業務とかのコツを教えてもらってるんですけど最後にあるおさらい問題で間違えた分だけチョコ食べなきゃいけなくて」
「で、ニキビ？できやすい体質なの？」
小牧教官も話に加わる。
「いえ、夜に食べるもんだからニキビに直結するんです…」
小牧教官も堂上教官も笑い始める。
「ていうかどれほど間違えてんだ、あいつは」
「アベレージ10個前後ですね」
「いつニキビが引くか見ものだね」
そんな話をした1週間後、郁が堂上教官のところへ行く。
「今日から私も当館リクエストやらせてください」
私が教官にはなしたからだろうが堂上教官の目線が上にいく。
まだ少しニキビの跡が残ってる顔へ…
「チョコレート食わずに済むようになったのか」
「何故それを？！」
郁が慌て額を隠す。
でも今更遅いかな、うん。
「笹塚から聞いた」
やべ。
堂上教官の近くから逃げようとしたら郁に見つかった…
「響！どういうつもりよ！」
「ごめんて」
「俺が聞いたんだ、奴の顔はどうしたって」
ショック受けてるのが目に見えてわかる。
…わかりやすすぎか
「そんなに目立ってましたか」
「相当痛々しかったな、何しろ俺が気になったくらいだ」
「うわーみっともな」
「でも私が説明したおかげで郁頑張ってるなーって思われてんだからいいじゃない…？」
「それとこれとは話が別よ、響」
…えー
そんな私たちのやり取りをみて笑っている堂上教官が
「よし、当館リクエスト入ってみろ。ついていけなかったらまたシフト戻すから言え」
「はい！」
気合い入ってんなー
私もがんばろ。
手塚と比べるからかもだけどまだ手際は悪い。けど使えるようになった。
手塚が異様にできるだけか。
向こうの方で手塚と堂上教官が話している。
遠いから話までは聞こえないけどど。
でも雰囲気的にはあまり良い感じではなさそう…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 221人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
陽子(プロフ) - そうだったのですね…わざわざありがとうございました！ (2017年7月31日 6時) (
レス) id: 6132688738 (このIDを非表示/違反報告)
ひびひび(プロフ) - 良かった！名前が変わって！ご指摘ありがとうございました。稲嶺さんは原作では亡くなってないんです。何故か映画やドラマでは亡くなった設定だったのですが。私は基本原作で進めてるので…そこらへんはご容赦ください…！ (2017年7月31日 4時) (レス) id: 9e629c565e (このIDを非表示/違反報告)
陽子(プロフ) - 名前変わりました！ちなみに、稲嶺さんは日野の悪夢で亡くなってませんでしたっけ？昨日DVDで観たとき、出てたような…間違えてたらごめんなさい(*- -)(*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2017年7月30日 21時) (レス) id: 6132688738 (このIDを非表示/違反報告)
ひびひび(プロフ) - 陽子さん» 一応直せたと思います！下の登場人物設定のところで名前を入れていただくと変換できるようになってると思います！ (2017年7月30日 8時) (レス) id: 9e629c565e (このIDを非表示/違反報告)
陽子(プロフ) - Σ(; ﾟДﾟ)ごめんなさい…分かりません。でも、変換できなければそれで大丈夫です。ありがとうございました！ (2017年7月29日 23時) (レス) id: 6132688738 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひびひび | 作成日時：2017年5月9日 4時
