◆PROLOGUE−４４◆「怪談セブン！」 ページ49
起きてすぐにシャワー室にてシャワーを浴びて戻ってきた私に向かって優しい言葉(？)をかけてくれた同室の二人とは、案外すぐに打ち解けることが出来た。
そっか、同性なんだし身構えずに普通に話せばそれでいいんだよね。
改めて当たり前のことを実感しつつ、そう言えばもう一人は...と訊ねようとしたところで、部屋の扉が開いた。
入ってきたのは色素の薄いふわふわの髪の毛をたなびかせた美少女...ならぬ、美男子だ。
互いに顔を合わせた瞬間、どちらからともなく「あ」と口を開いた。
エペル「あれっ、まさか同室だったなんて思わなかったなぁ...！！へへっ、知ってる顔がいて嬉しい！これからよろしくね、エドクン！」
「僕等は！？」
「ちょ、無視しないで！！」
昨夜は気付かなかったけど、私の天使、エペル・フェルミエがまさかの同室。
素直に喜びを分かち合っていた私達の間に無理やり割り込んできた同室二人とも改めて握手を交わし、顔を合わせる。
...怯えていたのがアホらしくなってくるな。
『エド・ベル』
エペル「エペル・フェルミエ」
ニクス「ニクス・シェルビー」
トーマス「トーマス・ハドソン」
「「「『これからよろしく！！！』」」」
・
折角仲良くなった同室の奴が初日から惨殺されるのは流石に忍びない。
そう言ってくれたニクスとトーマスに廊下なんかを見張ってもらいながら、護衛のエペルと一緒に鏡舎へと続く鏡に飛び込んだ。
勿論警戒しているのは我らが寮長ヴィル・シェーンハイトの出現である。
後で僕達も合流する！と兵士のような敬礼を見せる二人にノリで『死ぬなよｯ...』と返したら、二人は何も言わずにふっと微笑み、背中越しに手を振って立ち去っていった。
朝から大爆笑させるのやめてほしい、ほんと。
暫く２人で腹を抱えて笑った後、刺さる視線に気を取り直して大食堂へ。
此処の食事結構楽しみだったんだよね〜と当たり障りのない話をしながら足を踏み入れた私たちはしかし、そこでとある奇妙な噂を耳にすることに。
「なぁ、聞いたか？昨日の夜中、廊下爆走して叫んでるオネエが出たんだってよ」
「聞いた聞いた！怖いよな...夜中にそんなのと鉢合わせたら、オレ腰抜かすかも...」
『...』
エペル「...ねぇ、エドクンあの噂もしかして...」
『いや、残念だけど全然心当たりないな』
・
......私、入学初日で《ＮＲＣ七不思議》のひとつに認定されたようです。
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雨水(プロフ) - だれかさんさん» コメントありがとうございます〜！！今後様々な事件が起きるにつれてマブ達との絆も深まってまいります！もっと面白く読めるよう尽力してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします〜〜！ (2021年12月12日 1時) (
レス) id: c39e48623f (このIDを非表示/違反報告)
だれかさん - おもろくてすきです (2021年12月12日 1時) (レス) @page47 id: e7b132919e (このIDを非表示/違反報告)
雨水(プロフ) - kanameさん» ありがとうございますwww今後もギャグパート、それ以外でも面白いと思って頂けるように頑張ります！！ (2021年12月6日 15時) (レス) id: c39e48623f (このIDを非表示/違反報告)
kaname(プロフ) - 唐突に｢我がナ〇スの科学力はぁああ！｣のやつ出てきて吹き出しましたｗｗｗテンポ神すぎて笑いこらえれないｗｗｗ最高ですｗｗｗ (2021年12月6日 5時) (レス) @page18 id: 7565f8d7cb (このIDを非表示/違反報告)
雨水(プロフ) - フランとベルさん» 大正解です！本来の台詞を一部変更し、エドに叫ばせてみましたw (2021年11月4日 13時) (レス) id: c39e48623f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨水
| 作者ホームページ：http://hibiki
作成日時：2020年12月4日 2時
