第38話 真っ白な部屋 ページ39
轟Side
目を開けると真っ白な彼岸花の上で寝ていた
隣に兎月は居ない…
？「あら、起きたようね。少年♪」
轟「兎月…じゃない」
起き上がると真っ白な髪の兎月に似た女の人が優しく微笑んでいた
･･･何故だろうか。知らない筈なのに何度も会ったことがあるような気がする
「ご紹介が遅れましたね。私は安倍家の初代当主…名は忘れてしまったので好きに呼んでください」
黒い角が２本生えた真っ白な女は見た目だけなら兎月にそっくりだ
轟「…名前を忘れた？」
「えぇ！死ぬ際、抜け落ちたみたいで……まぁ、見ての通り憎しみで鬼となったのでそのせいかもしれません」
兎月の言葉を思い出して鬼…という言葉に納得する
轟「…生け贄って姉さんの事だったのか」
「……まぁ、そうですね。ですがもう怨みなどありませんよ？私ももうクソババアの域…。まぁ、兎月の堕天に昔の私の怨念は混じっていたようですが、うん！お陰様でこう…すっきりしてます！！」
…見た目は少女のようなお姉さんが自分で自分をクソババアというのには違和感しか無かったが、思っていたより怨み？が消えていたようで安心した
轟「…初代なのに偉そうじゃないんだな」
「あ！…忘れてた。初代としての威厳が……うぅ。つい生まれ変わりとは云え貴方に会えた事が嬉しくて」
顔を赤くしてもじもじする初代の姉さん。…兎月に似てるだけあって少し可愛いと思ってしまった
轟「…そういえば兎月も言ってたが前世とかなんなんだ？」
「…知りたいですか？」ﾁﾗｯ
轟「知りたい」
「お恥ずかしながら貴方と私…兎月は何度転生しても縁があるようで……私が鬼となり、生け贄に決定されたというのに昔の貴方は私に一目惚れしたとかなんとか……で、私は結局根負けして昔の貴方と婚約し、子を産み、そして死にました」
初代のお姉さんの言葉に驚きながらも何処かで納得していた。初めて兎月を見た時も目が合った瞬間、「俺、此奴を結婚するのかな」と思ったものだ。
轟「…おぉ」
「顔、にやけてますよ少年。全く…何度生まれ変わっても貴方は貴方なのですね。私がいないと何にも出来ないのも同じ私の愛おしい人」
初代のお姉さんが俺の頭を愛おしそうに優しく撫でた
『……では、本題に移りましょうか。少年』
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エレン - んんんー焦凍に抱かれたいっ (2019年1月3日 0時) (
レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
黒夜(プロフ) - mayumiさん» コメントありがとうございました！嬉しすぎて枕ぶん投げました（笑）読みづらい場面も多いとは思いますが、最後までよろしくお願いしますね！ (2018年2月6日 19時) (レス) id: eead03add3 (このIDを非表示/違反報告)
mayumi(プロフ) - 最新話読みました。卯月ちゃんが堕天してしまいましたね。焦凍とこれからどうなっていくのか気になります。更新頑張って下さい (2018年2月5日 20時) (レス) id: afdc9987ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒夜 | 作成日時：2018年1月5日 4時
