第33話 轟「…本当に性格やらなんやら真逆だ(兎月情報より)」 ページ34
轟Side
兎月がヴィラン達と目の前で消えていった
堕ちたと自ら言い、記憶が曖昧でも別れ際の兎月は俺の知っている兎月の表情をしていた
父「…嗚呼、馬鹿が。親に反抗するなど」
轟「……このｯ！」
相「轟落ち着けｯ！」
轟は相澤の静止の声を無視して兎月の父の服を掴んだ
轟「巫山戯んな…。お前の訳のわからねぇ理想の為に彼奴がどれだけ苦しんでたか知らねぇだろ！本当の笑顔すら忘れかけてたんだぞ…彼奴は」
緑「…轟君」
皆薄々気付いていた…
兎月の力はあの年で磨かれきれる筈が無いことに
風呂でみた消えかけの無数にあった謎の傷跡…
家族の話をした時の僅かに曇った表情…
轟「…兎月はお前等の大切な跡継ぎでも道具でもない！」
父「…」
母「あら…どうしたの？皆揃って」
今帰ってきたのか、買い物袋を持った兎月の母が不思議そうにこちらを見ていた
母「…もしかして兎月のお友達？地面じゃなんだからあがって頂戴」
広い客間にあがり、お茶と菓子を差し出される
母「…あの人は自室に帰したから、何があったのか教えてくれる？」
物腰の柔らかい兎月の母は、轟から見て確かに自分の姉に似ているなと思ったと同時に、何も知らなそうな顔に苛立った
相「…兎月の日頃の行動に不思議な点は」
母「特に…いつも家では大人しくてしっかりしてますし。雄英に行ったのも巫女から将来神主になる為の修行だと」
轟「…違う。彼奴はこの家から出るために雄英に来たんだ」
母「…え」
お茶をいれていた手が止まる
轟「あんた俺より何も知らねぇんだな…。彼奴言ってたぞ、気遣うのに疲れたって」
母「…嘘。だってそんな素振り1度も」
轟「あんたを心配させない為に嘘をつき続けてたんだ…」
兎月の母は動揺を隠しきれないようだ
…まぁ、これまで娘が母である自分すら信じてなかったと知れば当たり前の反応なのかもしれない
母「そう…兎月はそんな事考えていたのね。ねぇ、轟君だったかしら……もし、兎月が戻って来たら頼めるかしら」
兎月の母は俺の手を握ると、しっかりと目を見てきた。真っ直ぐな目だ……きっと強い人なのだろう
…兎月にそっくりだ
轟「…あんたは兎月の親父みたいな事言わないんだな。いいのか」
母「えぇ！…私は兎月に幸せになって欲しい。いざとなったらお父さんには私がガツン！と言ってあげちゃう!!」
にっこりと微笑む兎月の母…
何処か含みのある笑い方も兎月に似てるなぁ…と轟は思った
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エレン - んんんー焦凍に抱かれたいっ (2019年1月3日 0時) (
レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
黒夜(プロフ) - mayumiさん» コメントありがとうございました！嬉しすぎて枕ぶん投げました（笑）読みづらい場面も多いとは思いますが、最後までよろしくお願いしますね！ (2018年2月6日 19時) (レス) id: eead03add3 (このIDを非表示/違反報告)
mayumi(プロフ) - 最新話読みました。卯月ちゃんが堕天してしまいましたね。焦凍とこれからどうなっていくのか気になります。更新頑張って下さい (2018年2月5日 20時) (レス) id: afdc9987ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒夜 | 作成日時：2018年1月5日 4時
