第28話 救出 ページ29
轟Side
･･･兎月が敵に攫われた後、1夜明けると世間は騒然としていた。
新聞やテレビはオールマイトの引退で埋め尽くされている
そして寮へ入る為の家庭訪問
糞親父はかなり渋ったが、姉さんのお陰で無事俺も寮へ入ることが決まったのだが…
轟「…やっぱ繋がらねぇ」
あの日からずっと兎月と連絡が取れない
不安だ･･･。彼奴の親についてはちょくちょく聞いていたが俺なんか比にならない位酷いものだった。
「…しょう……焦凍」
轟「！誰だ…って何だ…これ」
声が聞こえ、振り向くと白と黒の兎(ガチの)が座っていた
シ「やっと気付いたわ！」
轟「…お前等は兎月の。今兎月はどうしてる?!連絡もとれねぇ！」
そう言うと兎の姿のと二人は少し俯いて、口を開いた
ク「……頼む、助けてやってくれ。兎月がまた泣いている」
シ「あの男…兎月の父は兎月をもう家から出さない気よ。今から婿も決めるって…」
二人の言ったことに言葉を失う
轟「なんだよ…それ。意味分かんねぇこと言うな」
シ「冗談でも言わないわよ！…でも私達だけじゃもうあの人を止められない」
ク「…頼む。兎月の頼る相手はお前達しかいないんだ」
･･･返すべき言葉なんて決まっていた
轟「…約束してたもんな。兎月に何かあったら助けるって……待ってろ！すぐ皆を集めていく！」
シロ･クロ「「頼んだ…」」
クラスのグループに兎月の住んでいる神社に集まってほしい。と訳もそえて送信すると、自宅待機のお陰か皆からすぐ返信がきた
先生にも電話をし、ことの趣旨を伝えた
携帯意外何も持たず、走って兎月の元へと走った
･･･兎月が泣いている
俺は今度こそ…大切な人を守らなきゃいけない
【…ならヒーロー ショートのファン1号は僕だね。あと、僕の大切な人第1号でもある！】
あの幸せそうな顔を…守ってやらなければ
神社に着くと既に何人か到着しており、もう少しすると先生を含めた殆ど全員が集まった
オ「…成程、来訪を断った理由はそれか」
相「轟、何があっても殴ったりするなよ。相手の思うつぼだ…」
轟「…分かった」
全員で境内の中に入っていく
入ると俺の頭の中に二人の声が聞こえ、ナビ代わりに兎月への道を教えてくれた
ク(…そこの左の隅の部屋だ)
轟(･･･早く！)
走って部屋の襖を開けると、部屋の隅に痣や傷を隠した包帯だらけの兎月がうずくまって座っていた
「「!!!!」」
轟「！…兎月ｯ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
エレン - んんんー焦凍に抱かれたいっ (2019年1月3日 0時) (
レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
黒夜(プロフ) - mayumiさん» コメントありがとうございました！嬉しすぎて枕ぶん投げました（笑）読みづらい場面も多いとは思いますが、最後までよろしくお願いしますね！ (2018年2月6日 19時) (レス) id: eead03add3 (このIDを非表示/違反報告)
mayumi(プロフ) - 最新話読みました。卯月ちゃんが堕天してしまいましたね。焦凍とこれからどうなっていくのか気になります。更新頑張って下さい (2018年2月5日 20時) (レス) id: afdc9987ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒夜 | 作成日時：2018年1月5日 4時
