第16話 かの人に救いを ページ17
今日もいつもと同じようにパトロールをしていた筈だったのに…
しかし突然の爆発音と音に人々の悲鳴が聞こえる
急いで駆けつけるとそこにはUSJでも現れた脳無達が街を破壊していた
エ「焦凍携帯じゃない俺を見ろォ！」
『緑谷君から…？』
轟「…兎月、任せてもいいか。多分ピンチなんだと思う」
焦凍の言葉に小さく笑うと優しく背中を押した
『うん。その代わり死んだら許さない……一族丸ごと祟ってあげるよ』
轟「それは勝たなきゃ駄目だな…」
焦凍が緑谷君達の元に走り出す
…エンデヴァーはぽかんとしているが僕の顔を見ると真剣な表情に戻った
エ「…ふん。で、お前はどうする」
『勿論、焦凍を追わせない為に脳無を倒します…』
クロを持つとエンデヴァーはふっと笑った
エ「随分と逞しい女だ…ではあの1体をお前に託す」
『了解。お気をつけて…』
建物の上にいた黒の脳無を追い掛ける
速いが追い付けない程じゃない…
『…1度動きを止める』
矢を放つとクロの黒獣は脳無をしっかり捉えた
ビルの細道に降り、シロに持ち替え脳無に構える
「ぁ…あ」
『…君、話せるのかい！』
僅かに自我が残っているようで脳無は言葉を続ける
「その目……あぁ我が神よ…私に刑罰を…」
脳無…彼の言葉に目を閉じる
彼の元の姿は神を信仰した神父なのかもしれない…
『失礼だが僕は君の神様では無いよ…。僕は君を裁けない。苦しいだろうに…ごめんね』
「お前は…可哀想な…子」
『…ｯ！』
彼はそう言うと最期に首を差し出した
…僕は静かにシロの刃を首筋に当て、痛くないように一思いに斬り、目の前の脳無を力で消滅させた
僕には彼が最期に笑った気がした
化物の癖に脳無は最期の最期に願いを叶えた様で
それでも僕には何故幸せそうだったのか検討もつかなかった
『…人間の姿だった頃の君と話してみたかったものだよ。……いい眠りを神父』
せめてもの救いでその場で手を合わせる
敵に…しかも人外の化物にこんな行為をするのは間違っているのかもしれない。でも、彼の気持ちは敬意を払うのに充分だった
『…救いとはなんなのだろうね。僕は救われるのだろうか…聞けば良かったかな』
シロをおさめてエンデヴァーの元に戻る
その最中も僕は悩み続けていた…
第17話 ステイン襲来のその後→←第15話 今日の事は早急に忘れろ！
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エレン - んんんー焦凍に抱かれたいっ (2019年1月3日 0時) (
レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
黒夜(プロフ) - mayumiさん» コメントありがとうございました！嬉しすぎて枕ぶん投げました（笑）読みづらい場面も多いとは思いますが、最後までよろしくお願いしますね！ (2018年2月6日 19時) (レス) id: eead03add3 (このIDを非表示/違反報告)
mayumi(プロフ) - 最新話読みました。卯月ちゃんが堕天してしまいましたね。焦凍とこれからどうなっていくのか気になります。更新頑張って下さい (2018年2月5日 20時) (レス) id: afdc9987ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒夜 | 作成日時：2018年1月5日 4時
