39 ページ42
殺「凛君、今何を…」
『…鎮痛剤と精神安定剤とか諸々入れただけだよ。少し容量オーバーだけれどその位が彼には必要だった』
凛は服に付いた砂を落としながらべーとベロを見せた
『…あぁ僕は薬への抵抗があるからご心配無く。で、問題はイトナ君でしょう？多分この後は携帯屋でも狙うんじゃない？律』
律「はい！凛さんの指示で彼について調べました！」
皆の携帯の画面にイトナ君の情報が映し出される
･･･倒産で親が子供を置いて雲隠れか。僕は自分で親を殺したんだけれど…これは之で幼い少年には精神的にくるだろう
次の日予想通りテレビでは携帯ショップの破壊が続いているとテレビの中の若い女子アナが話している
『んーどうする？助けるの？それとも殺す？』
烏「…一応生徒なんだ助けろ。」
ナ「凛、イトナに関する情報を細かくまとめた」
『……触手ねぇ。まぁ使いこなせるのなら欲しいけど』
ナナシから受け取った書類に目を通す凛の姿を烏間は不思議そうに見た
烏「…珍しく乗り気だな。そんなに彼にご執着なのか」
『…別に。ただ復讐は好きだよ…どんな結末になるのか。やってみなきゃ分からない部分もあるからねぇ』
烏間は目の前の悪魔のような少年に業務的に告げる
烏「…俺からの命令は守る。それが今のお前との契約内容……ナナシも同様だ」
ナ「…俺達はプロだ。その位分かっている」
『但し、僕らの邪魔をするのなら……その時は躊躇無く殺す。相手が誰であろうとね…』
まるで物語に出てくる王様と仕える騎士のようだ
ナナシは決して凛を裏切らない。しかし、凛は違う。例えナナシであっても邪魔なら躊躇なくその首を刎ねるだろう。しかも笑顔で。
『…でも、まだこのゲームは終わらせない。もっと楽しい事が之から起きるだろうから。だから、僕は救おう…イトナ君を、皆を』
烏間は直感した
凛は命をチェスの駒のように見ているのだと
倒されれば新しい駒を…王に反逆するのなら味方の駒でも倒す。まさに最高の王だ
烏「……裏切るなよ」
『･･･そんな怖い顔をしないでよ烏間さん♪僕は君のこと気に入っているんだから…駒としてね』
烏「…ｯ！」
全てを見抜いているかのような目…
本当に裏切らないのか、俺はいつも考えてしまう。いや、それすらもこの詐欺師の罠なのかもしれない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 118人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蒼 - 42話からしばらく名前のとこが(1人)になってますよ!! (2018年4月13日 17時) (
レス) id: 8e3edf3d3f (このIDを非表示/違反報告)
黒夜(プロフ) - 悠さん» コメントありがとうございます！見た瞬間、凄く嬉しくて跳ねてしまいました(*´ω｀*)これからもよろしくお願いしますね♪ (2017年12月21日 23時) (レス) id: eead03add3 (このIDを非表示/違反報告)
悠 - 楽しいですっ！更新頑張って下さいっ！ (2017年12月19日 13時) (レス) id: a5cd8a01d7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒夜 | 作成日時：2017年10月6日 22時
