社会不適合者は審神者になる【刀剣乱舞】

41話 ページ42

主がいる病室に行くと



主は起きていた



歌仙｢主！起きていたのかい？
調子はどうだい？｣



貴｢…？？｣



主は首を傾げるばかりだった



医者がいっていたのは、多分このことだろう


脳に酸素が行き渡らなくなり、正常な思考回路でいられない



どんな形であれ、主が無事ならもうどうでも良かった




貴｢貴方は…誰、ですか？｣



歌仙｢僕は歌仙兼定
君は僕の主だ｣



貴｢…？主？｣



その顔が愛おしく堪らない



僕は君のことを手に入れた



このことに関しては見習いに感謝している



方法は許さないけど



歌仙｢主…｣



主を見ていると



貴｢綺麗…｣



出会ったときと同じことを言ってくれた



歌仙｢主、本丸をやりなおそう
僕達だけで！｣



貴｢…？｣



歌仙｢うん！そうだね、そうしよう！
こんのすけ、手伝ってくれるね？｣



こん｢…｣



歌仙｢主！僕は本当の意味で君を手に入れた！嬉しいよ｣



こんのすけside


歌仙さんは狂ってしまった



主様が首を吊ってしまったあの瞬間



精神が崩壊してしまった



あとから気づいてしまった



歌仙さんは見習いさんを殺しに行ったんですね



見習いさん、怖かったでしょうに…



歌仙さん、前と変わらないように見えて、主様のことになると過剰に反応し


主様を審神者部屋に閉じ込めてしまいました



歌仙さんだけが出入り出来て、他の皆様は事情も知らずに



歌仙さんは、皆には内緒にしてくれと、頭を人なですると主様のところへ向かわれました



部屋で何をしているのでしょうか



私にだって心はありま



主様はもうあのままらしいです



あの時の主様はもう戻ってきません



そう思うと、僕の目からは涙が零れていた



こん｢主様…戻ってきてくださいよ…｣

終

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