元不登校児が38人。 ページ41
「あ、待ってください乃木坂さん！」
今日の授業も終わりそろそろ帰るかとスクバを持ち上げると、律に声をかけられた。
『どうしたの？何か面白そうなことでもあった？』
ゲームプログラミングが大好きな私にとって、律はとても興味を唆られる大切な友人。
実は偶に一緒にゲームを開発したり、「特別に」彼女の内部データを見させてもらったりしている。
もっとも、それはだいたい私から声をかけているのであって律から何かしようと声をかけてもらうのは珍しいのだ。
「いえ、面白いというわけではないのですが…
実はクラスの皆さん全員の携帯に私の端末をダウンロードしたのですが、乃木坂さんのだけできなくて。」
ちゃっかりやってんなー。
『まあ私スマホは色々と弄ってるからね、なんかセキュリティが邪魔してるんだと思うよ。
ちょっと今いじるから待ってね…。』
「ちゃっかりやってますね！
あ、その前に…描写はスマホの改造・脱獄を意図するものではありません！
自己責任でお願いしますね！…これでよし！」
律が誰に向かって喋っているかは気にしないことにして、私は一度持ち上げたスクバからノートパソコンを取り出した。
これがあるからカバンが重くなっていることは内緒だ。
『えっと、ここをこうして…はい、これで入れられると思う。』
「ありがとうございます乃木坂さん！ところでこのような機能も追加したいのですが…」
『ああいいね、そこのプログラムは…」
はっ。
律と話し込んでいたら気がついたらクラスから誰もいなくなっている。
というか外が真っ暗だ！急いで帰らないと…
「すいません乃木坂さん、ついついお話に集中しすぎて…」
『いいんだよ律、気づかなかった私が悪いしね。
それじゃあ私は帰るか…といってもスマホに入れたからこれからはいつでも話せるのか。』
ばいばい、と本体の方の律に別れを告げ暗くなった山を急いで走る、
一応同居している叔母さんには今スマホで連絡を入れたから大丈夫だろう。
早く山を下って人通りのあるところに出なければ。夜の山は気味が悪い。
と思っていたが何やら話し声が聞こえる。
おかしいな、こんな時間に。誰か忘れ物でもしたんだろうか。
『誰…？』
不審に思って声のする方に行ってみる。一瞬で後悔した。
明らかにクラスメートでも殺せんせーでもない、白い装束を纏った男と不思議な目をした少年。
早い話、不審者だ。
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ぬん。(プロフ) - NENEさん» コメントありがとうございます！宿題のせいで全然更新できていませんがこれからもこの作品をよろしくお願いします…！ (2021年8月20日 2時) (
レス) id: fdbd1f8f99 (このIDを非表示/違反報告)
NENE - ぬん。さん» 滅茶苦茶いい作品です！！素敵な作品をありがとうっ！続きが楽しみです♪私も夏休みの宿題が………！！自由研究と植物画がまだだぁぁ！！！これからも頑張ってください！ (2021年8月18日 21時) (レス) id: 1efb73ea53 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん。(プロフ) - にゃふさん» ありがとうございます！最近夏休みの宿題が襲ってきて更新があまりできていないですが今日は更新したいと思ってマウス！コメントありがとうございます！ (2021年8月7日 9時) (レス) id: 56d8506feb (このIDを非表示/違反報告)
にゃふ(プロフ) - 2コメ失礼します！続きが気になるくらい面白いです！更新楽しみにしています♪ (2021年8月6日 14時) (レス) id: 2c9f18fc80 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん。(プロフ) - ちょこぱふぇ♪さん» いえいえ！応援ありがとうございます！ (2021年8月3日 20時) (レス) id: bba8427550 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬん。 | 作成日時：2021年7月29日 22時
