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SS ページ15






お互いが意識しあっているのは二人のすぐ隣にいたからずっと前から知っていた。


それはライバル同士で、

どちらかといえば険悪な雰囲気で。





だから僕と同じように間にいる圭人は困っていたけれど、
僕はなんてことない顔をして二人とも同じように接していたつもりだ。



僕と圭人で二人の接着剤になろう。
そう、思っていたのだけれど、まさか意識の仕方がこっち方面なんて思ってもいなかった。



驚いた表情を隠せずにいる僕に、涼介は自分で自分をあざ笑うみたいにフッと笑った。



「きもち、悪いよね…。わかってる…わかってるんだけど…。」

悲しい笑い顔を浮かべたまま、涼介の綺麗な瞳からはポロポロととめどなく涙が落ちていった。




「気持ち悪くなんてないよ、びっくりしただけ!!だから、…泣かないで。」


正しい慰め方法なんて、二十歳の僕にはわからなかった。


叶わぬ恋をしている、誰にも言えないような恋をしている親友になんといえば正解だったのだろう。
いや…。今の僕でもわからない。





「ずっと…、ずっと、好きだった。でも…、この気持ちは、言っちゃいけない想いだから、」



しゃくりあげながらも、堰を切ったように自分の想いを一生懸命伝えようとする親友に
僕の目頭も自然と熱くなっていた。



「でも…、もお、くるしくて…どうしようもないんだ…。

 少し前みたいに、険悪なのも苦しかったけれど、
 最近はだんだんと仲良くなってきて、嬉しいんだけど…それが逆に、苦しい…。」



そこまで言い切ると、涼介は僕の胸の中に顔を埋めた。



いつもはどちらかというと僕が涼介に甘えていて。
いつもは涼介の方が僕を支えてくれていて。


僕だけに話してくれた秘めた恋心。



そのことが、不謹慎かもしれないけれどちょっと嬉しかった。



僕のことを頼ってくれてるって。
僕は涼介にとって、ゆうてぃーとは違う意味だけど特別なんだって。



だから、涼介のことは僕が守っていこうって、この時に決めた。






「大丈夫だよ。…大丈夫だから。」

背中をさすりながら、呪文みたいに繰り返し伝えた。




大丈夫。

そのことで、僕が涼介のことを想っている気持ちは何も変わらない。
大切な大切な親友なのだから。






ひとしきり泣いた後、
涼介は、僕に笑顔を見せた。

”ありがと”って。”泣いたら、すっきりした”って。



その笑顔が悲しすぎて、今度は僕が泣いてしまっていた。



SSS→←しょうがないこと。



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Yoko(プロフ) - ひびた。さまがなんか、再始動している感!嬉しいです!やっぱり私ひびた。さまのお話大好きーー!この知念くんの危なっかしい可愛さがもう、珠玉過ぎます。キミちゃーん!いけいけーーー!! (2019年6月3日 0時) (レス) id: 1ec0dcf065 (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - うおっっとぉ!キミちゃん!がんばってる!!「もっかいして」なんて言われちゃったら、大人としてどーしたらいいのかしらねぇ。うひひ。ゆうりちやんも必死 (2019年6月2日 23時) (レス) id: a47283bf22 (このIDを非表示/違反報告)
ひびた。(プロフ) - みるみるみるきーさん» ゆーりさんの色仕掛け(*´∇`*)キミちゃんはまんまと乗るんですかねぇ〜。ふふふふふ(//∇//)☆ (2018年1月30日 22時) (レス) id: 3d951651f9 (このIDを非表示/違反報告)
ひびた。(プロフ) - ヨウコさん» 好きだといってもらえて光栄です(*≧∀≦*)そういえば私もこのcpを他で読んだことないですね…マイナーcpですが書いていきたいと思います!!幸せになるかは…( ̄▽ ̄;) (2018年1月30日 22時) (レス) id: 3d951651f9 (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - あ、書き込もうとしたら…ヨウコだ!www。さて、キミちゃんは男になれるのか?どうしてもどうしても兄ちゃんなのか?!がんばれ、ゆーり!負けんなー! (2018年1月30日 20時) (レス) id: 40e0ecae06 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひびた。 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2017年7月15日 18時

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