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episode,57 降谷side ページ9

彼女の後を追いかけたかったが、ポアロを空にするわけにはいけない。
コナン君が戻ってくるのを待つだけだった。


店を閉める時間になった。
急いで閉めて、コナン君の帰りを待って数分。


「大変だ、安室さん!!」


「どうしたんだ、コナン君!」


「Aさんが誘拐された」


「なんだって!?」


「彼女と別れる時に盗聴器を渡したんだけど、そこから犯人と彼女の声が聞こえてっ」


「場所は分かるかい、コナン君?」


「分かるよ」


「急いで行くぞ!」


車に向かって急いで走る。
コナン君もその後についていく。
待っていろ、A。
必ず見つけてやるからな、絶対に。



車に乗り、エンジンをかける。
助手席にはコナン君が乗り、道案内をお願いする。


「この事件ってAさんのお母さんが原因なの?」


「・・・多分な。部下に頼んで彼女の母親について調べてもらっている」


ある事件で彼女の母親について少し調べたことがある。
その時は同じ姓の人と認識していたが、彼女の反応からするとそうじゃないらしい。
コナン君の道案内通りに運転していると、風見から連絡が来た。


「調べてどうだった?」


『降谷さんの言う通り、新藤さんの母親でした。新藤綾乃。旧姓、水野綾乃。
 警視庁公安部所属でしたが、爆破事件に巻き込まれ死亡。
 しかし、彼女のおかげで被害は最小限になりました』


「生きていればゼロ所属だった人物だろうな。その爆破被害に巻き込まれたのは?」


『彼女を含めてたった10人です。その中には彼女の協力者が含まれていました』


「協力者の姓は間中か?」


『はい、そうです。間中修。報告書によると、彼は爆弾処理に適していたらしいです。
 しかし、新藤綾乃は一般人を巻き込むわけにはいかないと彼に言い聞かせましたが、
 彼は死を覚悟して現場に乗り込みたいと言うので連れて行ったそうです』


「・・・という事は、彼女に復讐するのが目的か」


『我々も動いた方がいいですか?』


「いや、動かなくていい。犯人はきっと油断してるだろうからな」


『分かりました。新藤さんの事頼みます』


「言われなくても分かってる」


そう言って風見との電話を切った。


「やっぱりAさんって公安警察なんだね?」


「気付かれたくなかったが・・・そうだ。彼女はゼロ所属の同僚だ」


「それだけじゃないでしょ、安室さんが彼女を必死に助ける理由」


「そこはキミの想像に任せるよ」

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rekuiemu(プロフ) - 悠さん» コメントありがとうございます!これからも応援して下さると嬉しいです!! (2018年6月10日 10時) (レス) id: 1957aa9c34 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すごい面白いですね!これからも頑張ってください! (2018年6月3日 0時) (レス) id: 3f15d9f557 (このIDを非表示/違反報告)
rekuiemu(プロフ) - 明里香さん» コメントありがとうございます!見つけて下さりありがとうございます!申し訳ありません。不甲斐ない作者ですがこれからも応援して下さると嬉しいです。 (2018年5月10日 22時) (レス) id: 1957aa9c34 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「もっ遠く」ではなく、「もっと遠く」です。 (2018年5月10日 8時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rekuiemu | 作成日時:2018年5月4日 22時

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