優男と優女は互いに嫌っている...はず？【名探偵コナン】

episode,５４ ページ6

あれから数日後。
米花町は連続殺人事件の犯人によって脅かされていた。


「物騒な世の中になったものね。梓ちゃんも気を付けてね」


「先生こそ気を付けて下さい！先生は美人さんなんですから」


「梓ちゃんの方が可愛いと思うけどね」


今日もポアロでお茶をする。
カウンターにいる梓ちゃんと話していると名探偵さんとコナン君がやって来た。
安室が飛びつく。
まぁ弟子をしてるって言ってたし、飛びつくのは当たり前なのかも。


「毛利先生、お疲れ様です。今回の事件もちゃちゃっと解決できますよね！？」


「あ、あぁ・・・そうだな」


「そんなに難しいんですか？」


「犯人の目星がまったくつかなくてよぉ、警察もお手上げ状態だよ」


「何か特徴とかは・・・？」


「全員銃殺されている、ぐらいだな・・・・あとはトランプとか」


「トランプ？」


「一人目の被害者は、ダイヤの一。二人目の被害者はハートの一。何を意味しているかさっぱり分からん」


まって、トランプ？
まさか・・・・・いや、でもこれを知っているのは・・・・。


「毛利さん、少し質問しても？」


私の唐突の質問に毛利さんは驚いていた。


「この美人な姉ちゃんは・・・？」


「西宮Aといいます。以前、ここで会いましたよね？」


「・・・あー、蘭とボウズと夕食を一緒に食べてたな。で、質問ってなんだ？」


「どちらも死亡推定時刻はお昼ごろではないですか？」


その質問をすると毛利さんは目を見開いた。


「そうだが・・・なんで知っているんだ？」


「実はトランプってとても奥深いものでしてね。トランプって赤色と黒色に分かれてますよね？
それには意味がありましてね、赤色が昼、黒色が夜って意味があるんです」


「じゃあ次に殺されるのって」


「夜中じゃないですか？あともう一つ。記号にも意味があるんですよ。
　ダイヤは金、ハートは愛、クラブは幸運、スペードは死を意味します。
　一人目の被害者って金持ちでは？
　それに二人目の被害者は、キャバクラなどの愛を囁くような場所で働いていた方ですかね？」


彼にそう説明すると、どうやら図星のようだ。


「ま、これが事件解決の糸口になるか分かりませんがね」


「だけどさ、クラブとスペードに当たる人っているのかな？」


「そうね・・・・クラブは農民という意味もあるから、そこら辺の一般人を殺すかもね」


コナン君の質問にそう私は答えた。

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