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episode,53 ページ5

小説は無事に完成し、担当にあとは任せ今日は久しぶりにポアロに行く。
ただ、ポアロの美味しい料理を食べたいからだ。


「いらっしゃいませ」


嫌いな声が店内に響く。


「お久しぶり」


「お久しぶりです。お好きな席へどうぞ」


彼はニコッと笑う。
私は彼の笑顔を無視し、カウンター席に座った。


「西宮さん、その・・・すみませんでした。少々からかいすぎました」


「別にいいですよ。怒っているわけじゃないので」


私はそう言って紅茶を頼む。
しばらくして店のドアが開き、コナン君が入って来た。


「あ、Aさん」


「久しぶり、コナン君」


コナン君が私の隣に座る。


「あれ?今日はパソコン持って来てないの?」


「うん。小説が完成したからね。来月ごろには本になっているかもね」


「今回はどんなテーマにしたの?」


「それは秘密。読んでからの楽しみって言ってもコナン君はまだ読めないか」


そう言ってコナン君の頭を撫でる。


「コナン君はさ、大切な人に嘘を吐かれたらどう思う?」


「え・・・・?」


唐突の質問にコナン君が戸惑う。


「自分が好きな人に嘘を吐かれてたらどう思う?」


「・・・悲しくなるよ。だけど、嘘を吐いている人は大切な人を守りたいから嘘を吐いているんじゃない?」


「守りたい、ね・・・」


「どうしたの、Aさん?」


「ちょっと色々あったのよ」


私はそう言って、いつの間にか置かれていた紅茶を飲む。


「西宮さん」


「何ですか、安室さん」


「僕には質問しないんですか?」


「そんなに質問されたかったの?」


「はい。アナタと久しぶりに話したいので」


「なら私に質問すればいいでしょ?バカなの、アナタ」


「自分の服を僕の服と一緒に洗って、僕の服を着た方にバカと言われたくないです」


「掃除してあげたんだけど?むしろ感謝してもらいたいわね」


「それはありがとうございました」


「ならこっちも言うけど、人の寝顔を勝手に撮らないでもらいます?迷惑です」


「人のソファに寝るのが悪い」


「なら私を自宅に返せばよかったでしょ?」



(この二人笑顔で言い合っているのが怖ぇな)


そう思うコナンであった。

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rekuiemu(プロフ) - 悠さん» コメントありがとうございます!これからも応援して下さると嬉しいです!! (2018年6月10日 10時) (レス) id: 1957aa9c34 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すごい面白いですね!これからも頑張ってください! (2018年6月3日 0時) (レス) id: 3f15d9f557 (このIDを非表示/違反報告)
rekuiemu(プロフ) - 明里香さん» コメントありがとうございます!見つけて下さりありがとうございます!申し訳ありません。不甲斐ない作者ですがこれからも応援して下さると嬉しいです。 (2018年5月10日 22時) (レス) id: 1957aa9c34 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「もっ遠く」ではなく、「もっと遠く」です。 (2018年5月10日 8時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rekuiemu | 作成日時:2018年5月4日 22時

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