検索窓
今日:40 hit、昨日:0 hit、合計:71,354 hit

episode,85 ページ38

あの日以降、特に何も変わらなかった。
強いていうなら、互いの家に行くようになったぐらい。
今は公安で報告書やらの作成。


「新藤、この書類も」


「はいはい。あ、この書類なんだけど見直しして」


降谷に書類を渡す。
そしてその光景を不審がる部下達。


「・・・え?あの二人が普通に話してる?」


「夢でも見てるのか?」


「いつもなら・・・」

___
__
_


「おい、この書類もやっとけ」


「は?そのぐらい自分でやりなさいよ」


「こっちはこっちで忙しいんだよ」


「そのセリフそっくり返します」


_
__
___


「ってなって私か風見さんが止めますよね?」


「そうなりますね」


「え、何があったの?怖い」


「木口。無駄口叩かないで仕事しなさい」


「風見。お前この書類よろしくな」


「すいません」


「分かりました」


そんなに珍しいのか?
というかそんなに驚くことなのか。
しばらくして時計を見ると12時を過ぎていた。


「お昼か・・・」


「新藤さん、一緒にお昼食べましょう!」


部下の一人、木口が話しかけて来た。
木口は女性ということもあって話しかけやすい。


「ごめんね、今日お弁当なの」


「え!?新藤さんが!?珍しい・・・」


「彼氏がね「栄養ぐらいちゃんと取れ」ってうるさくて」


「彼氏!?」


昼にも関わらず、何故かいる部下たちがざわめきだす。


「うん、彼氏」


「新藤さんの彼氏ってどうなんですか?私、想像できないんですけど」


「普通の彼氏だよ。料理も出来て、イケメンさんで、優しいよ」


「ハイスペックな彼氏!それはつり合いますよ!あ、もしかしてそのお弁当手作り?」


「そうだよ。彼も一応社会人だからね。私のぶんまで作ってくれるんだって」


「ラブラブじゃなですか!あー、羨ましい。急いでコンビニで買ってきます!」


彼女の後姿を見送り、チラリとその彼氏を見る。


「・・・お前褒めすぎ」


「事実を述べただけです」


(ん?この二人おかずが一緒・・・?まさか・・・)


一人察する風見であった。

episode,86→←episode,84



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (79 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
369人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

rekuiemu(プロフ) - 悠さん» コメントありがとうございます!これからも応援して下さると嬉しいです!! (2018年6月10日 10時) (レス) id: 1957aa9c34 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すごい面白いですね!これからも頑張ってください! (2018年6月3日 0時) (レス) id: 3f15d9f557 (このIDを非表示/違反報告)
rekuiemu(プロフ) - 明里香さん» コメントありがとうございます!見つけて下さりありがとうございます!申し訳ありません。不甲斐ない作者ですがこれからも応援して下さると嬉しいです。 (2018年5月10日 22時) (レス) id: 1957aa9c34 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「もっ遠く」ではなく、「もっと遠く」です。 (2018年5月10日 8時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:rekuiemu | 作成日時:2018年5月4日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。